荒地に立つ 公演情報 荒地に立つ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    想像力豊かにさせる
    プロデュース公演ということが気になって観劇した。観客によって好き嫌いが分かれそうな描き方である。物語性や設定を重視する方にはどうか?個人的には好きな方であるが、気になるところも...。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    舞台はコーナーを利用するため、客席は斜め(対角線上のような)にしている。最前列は桟敷(座布団あり)、2列目は丸椅子、3列目以降はひな壇に背凭れ椅子。自分が観た回はほぼ満席で盛況のようであった。
    芝居は暗転なしで、劇場出入り口方向(客席後方)から たまこ(富岡英里子サン、本公演のプロデューサー)が下着姿で歩いてくる。舞台を半周し、置い(脱ぎ捨)てある衣服を身に着ける。その際、風船を膨らませ腹あたりに抱え服(上・下黒色と割烹着)で被う。見た目は妊婦姿である。小物としては炬燵、鍋ぐらい。
    何度か繰り返される「東京オリンピック前夜」という台詞...現在を指し示すのだろうか。

    梗概...自分には物語というよりも感覚的、観念的な描き方のようであった。それでも主張したい内容は何となく分かる。
    ”私”が生まれたこの世界、荒地(東京か)に立って見れば、そこは不条理に満ちたところ。例えば外国人労働者の増加に伴い就労先が少なくなっている、家族に(精神)疾病者がいれば隠匿(いんとく)する、という偏見。花火と称しながら砲声のような轟音、核(シェルター)・平和という言葉が断続的に聞かれる。壁に映し出される映像は雑踏中を歩く姿。それが早送りされノイズ状態で聞き取れなくなる。現代人の早い口調、それに追い付けなくなる。都会(人)へのアイロニーであろうか、東京砂漠(荒地)は掘っても何もない=漂流者はさすらうから未来がないと...。

    気になるのは、演出が少し観念的で分かり難いこと。演技は、役者の登場シーンの多い・少ないも影響しているかもしれないが、力量差...富岡サンの圧倒的な存在感が凄い。このバランスが良くなかった。やはりプロデュース公演は難しい。

    最後に風船を飛ばすシーンの意味は...生命の誕生、生きていくことの比喩であろうか、男優演じる路上生活者は刹那的に観えるが、それでも逞しく生きている。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    荒地に立つ
    主役の女性がいろいろ事象によっていろいろ変化・新しい自分を生み出していく情景がうまく表現されていてよかったです。
    黒子(ドリフターズ)がいろいろな役割を果たす演出も面白いです。
    主役の女性の奮闘ぶりには圧倒されました。
    座席の間隔も広くゆったりとして観劇することができました。

  • 満足度★★★★★

    貴重な演劇体験でした
    開演前は来るとこ間違えたかなと思ってしまって。だってずーっとお経みたいなのが延々と。
    でも始まった途端目が釘付けでした。
    貴重な演劇体験でした。
    プロトシアターという場所もよかったのかしら。

    ネタバレBOX

    もらった風船、帰ってから何の気なしに膨らませてみたりして。ちょっぴりどきどきしながら。余韻?

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