子どもたちは未来のように笑う 公演情報 子どもたちは未来のように笑う」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    そこそこよかった気がするし、ちょっとだけ物足りない気もする。

  • 満足度★★★★★

    子どもを産む結論とは?
    八角形をのオリをイメージした家に、テーブル4つにいすが9つ、さらに、モニターが2つの構成で、いかに未来のように笑うのかという答えがどうふうに答えが出てくるのかを、朗読や出産にまつわるドラマなどて表現しながらやがて「答え」が、子どもを産むとこでありそれが障害を持った子どもかもしれない結論ですね。だったんたなあと思った、115分でした。

  • 満足度★★★★

    説明不要な存在であるはずの「子ども」に関するあれこれ。「回帰」への試み
    遊園地再生、久々の観劇は三度目。抽象度の高い舞台というイメージが強かったが、今回は「意味が判る」会話、また朗読も。もっとも多様な場面の中には飛躍したシーンもあるが無駄に感じさせない。
     美術、演技いずれも、ある完成されたイメージへと緻密に作り上げる手腕は、今回も改めて認識。(使い勝手の悪い)アゴラ劇場に破綻やほころびの無い劇空間が出来ていたのも、才能だと思う。起用した俳優については外れがなく、「子ども」を巡る逸話の視点は、手垢モノでもありながら、観客を頷かせてしまうのは俳優自身の身体的魅力の成せる所、宮沢氏はそうしたアピール(役者自身の身体的・容姿的強みを発揮させる)も、周到に織り込んでズルイと思う部分もある。
     ただし「手垢」とは言え、正当な議論が「子ども」を巡ってはなされるべきであって、芝居はそのように説得しつつ、さほど説教臭さを感じさせない作品になったのも「丁寧さ」ゆえと言える。
    様々なテキストの一部(子供に関する言及がある)を取り上げた、時折ふと挿入される朗読も面白く、興味深く、また感動的。朗読ピースの選定は、自作テキスト以上に難作業だったのではないか。

    生物として思考以前の存在であったはずの「子ども」、またそれに関わる領域は今の社会状況では冷遇されている。
    短期スパンの生活設計が、企業の推奨する所。
    長期ローンが組める・・というのは長期スパンの人生設計と見えてさにあらず、「面倒は先延ばしにして短期スパンの人生を謳歌しましょう」・・当社はそれを支援します、という意味に殆ど近い。

  • 満足度★★★★

    やや
    デジャブ感

    ネタバレBOX

    男の下心や男女の出会い、さらにセックス、出産へと続く一連の流れを文学作品や雑誌の文章からエピソードを切り取って朗読するパフォーマンスを入れながら、羊水検査で胎児がダウン症と分かったときにどのように対処するかを問う作品。

    売り言葉に買い言葉で出産を決意するところはデジャブ感を覚えました。

    そもそも羊水検査を受けるか受けないかを決意する時点で、何らかの答が既にあるのだと思います。
  • 満足度★★★

    約110分
    妊娠・出産という本作のテーマと、宮沢章夫の前衛趣味・衒奇趣味とが折り合っていない気がしました。

    ネタバレBOX

    妊娠が起こりえない取り合わせの男女がセックスして「奇跡の子」が生まれるという不真面目な展開。ある役を三人の女優が演じるという洒落臭い演出。
    こういうことが相次ぐと、作り手が妊娠・出産という重いテーマとまともに向き合っているのだろうかと疑わしくなってくる。
  • 満足度★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    宮沢章夫の【子どもたちは未来のように笑う】を観劇。

    セックス、妊娠、出産、障害児、
    そして子供を持たないという選択...。
    それぞれのエピソードとリーディングを交えながら、子供を作るという事について論じていく物語である。

    鳥籠のような出口が狭いセットで綴られる様々な出来事。
    まるでそれは狭い我々の国土の様でもあり、自由を失った我々の姿でもある。
    そしてその中で右往左往する我々の姿。
    テーマを先に持ってきて、それを論じていく芝居ながら、主義ありきの退屈な芝居にはならず、短い物語の羅列と多種多様な小説をリーディングしながら、観客もテーマについて自ずと問いかけてしまう芝居でもあった。

    流石、宮沢章夫である。

    お勧めである。

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