満足度★★★★★
心の揺れはよく分かった
100年の時をこえて、今もいそうな二人。ちょっとアスペな男子と肉食系の彼女であった。基本は会話劇なのだけど、立ち居や目線の合わせ方など工夫されていた。そのせいか、浜辺を離れて、喫茶店かレストランで向き合っている意味ありげな男女のようにも思えたのは、よく表現されているからだろう。この岸田の脚本は、当時のモボモガでも、昭和のイケメンとリブでも、今回ヴァージョンでもOKだと、可能性を教えてくれる演出でした。PS「あれ見さいのう(空行く雲の早さよ)」と言いかけるのが女性側なのは、やはりこれは近代劇。