1969:A Space Odyssey? Oddity! 公演情報 1969:A Space Odyssey? Oddity!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    空間処理が巧み
    第7回せんがわ劇場演劇コンクール ファイナルステージ参加作品。今回は30劇団のエントリーがあり、その中で厳選された公演の一つである。

    SFファンタジーという観せ方であるが、その底流にあるテーマは確固たるもの。宇宙の中では、単純・坦々は繰り返し...平凡な中にも味わい深い営みが見え隠れする。その演出は短い時間の中では しつこい感じで少しイラッとする。
    説明にある1969年、宇宙の旅を果たした宇宙飛行士達が、出口なき宇宙空間で“1969年”の出来事を体験していく、という不思議な切り取り方は巧み。そしてその観せ方はコミカルである。
    (上演時間40分)

    ネタバレBOX

    冒頭、三方から紐で結ばれ、引っ張られている人形が舞台中央で浮いている。さながら宇宙空間を浮遊しているようである。そして役者登場...その姿は全身白タイツのような体にピタッとした衣装。それが宇宙服をイメージしていることは明白である。

    地球が破裂し断片が散らばる。それを集めてスペースシャトルを作ろうとするが、足元から瓦解する。その無駄とも思えるような作業を通じてみる人の営み、人類の歴史を見るようである。何か起こりそうな、夢・希望を持って活動した過去...その繰り返し積み重ねが歴史になる。そして過去と未来の緊張した時点が現在だという。過去は生きてきたが、未来は死が待っている。その怖い当たり前の事を突きつける。

    此処ではない何処かに行ける確信を得た彼らだが、辿り着く景色は常に奇妙に“1969年”であった、という一瞬の夢を見ることも大切。その意味で未来の死を見つめつつ、今に戻って生きている価値は十分あるのだと...。

    次回公演を楽しみにしております。

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