飛び火 公演情報 飛び火」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★★

    衝撃的な世界観
    劇団天動虫さん満を持しての本公演はエネルギッシュな人間活劇。
    黒衣の群衆の中で一人、一つ先の世界を見据える主人公のウイリー、
    そして市井の民の希望と欲望を誘う白いドレスの少女。

    様々な想いと感情が絡み合い、深く考えさせられる無骨な舞台。
    女優陣が多いにも関わらず、
    白いドレスの少女以外、登場人物が全て男性であるのも意味深。
    昨今の小劇場ではかなりの長尺の2時間20分も、
    飽きさせず惹きつけるところは演出の妙であろうか。
    劇団としての成長と表現力の幅を見せつけられた舞台でしたが、
    個人的にはファンタジックな世界観と観客をひきつける、
    軽妙なテンポの笑いもまた見てみたいところ。
    劇団員のみなさんの多くが裏方だったのも少々残念でしたが、
    千秋楽で、ジョニーさん、藤江さん、木﨑さんの3Sが観られたのは良かったです。
    次回作はみなさんの登場も観てみたい、
    そして演出の帆足さん出演の舞台も期待。

    ネタバレBOX

    飛び杼が飛び火であるったのは、火を制する事で進歩してきた人間にとって、今まさに原子の火と共生する事が進化のテーゼであるという事なのか。
    革命前夜の荒ぶる魂に震える感覚が伝わる。
    真っ赤に弾けたのは熱い血潮なのか、業火なのか、
    衝撃的なシーンの波動にゆさぶられる感覚は小劇場の醍醐味の一つでは。
    難しいテーマ性のさることながら、要所に天動虫カラーも健在。
    ウイリアム・ノア・チャールズ・オリバーの故郷の悪友たちとの会話、
    ジャッ君とウイリーの息の合った応酬、ネッドの親方率いる運送会社。
    喜怒哀楽のバランスは非常に秀逸うまかった。
    しかし、長大な物語のため役者陣それぞれ幾重にも別役を演じるが、
    その切り替え見せ方にはもう一工夫欲しいところ。
    法廷場面の陪審員、温井さんはジャッ君なのか、杉本さんは親方なのか、
    ちょっと迷ってしまった。
    また、杉本さんは天ポリで大きい人やってるだけあって、
    やっぱり天動虫でも女優さん持ち上げてるんだと笑えた。
    面白くて良い役者さんですね。
    出番なしとされてた真宥子さん出番が少ないながらも存在感ある役どころと素敵な演技で良い表情でした。

  • 満足度★★★

    面白いが冗長
    飛び杼を発明したジョン・ケイの息子が、蒸気機関を発明したワットの弟子となり、さまざまな発明を続ける内に、蒸気機関を発展させた機械を発明しようとするが…、というフィクションを、新奇な発明で仕事を奪われるのではないかという不安をもつ労働者たちと対比しつつ、最後には思わぬ仕掛けも待っている。言いたい事は分かるし、興味深くのあるのだが、いかんせん、2時間20分は冗長過ぎる。同じシーンの繰り返しを排除し、説明的なセリフを思いきって切り、90分程度にまとめていたら素晴らしかったのに、と思う。

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