満足度★★★★★
鑑賞日2016/09/24 (土)
ジワジワ染み出てくる異常な設定は掴みとしてとても面白く、その展開を楽しんでいたら… それがあるシチュエーションを作るための口実に過ぎない(と思うんだけど)っていうのが更に大胆。そこから生まれる問答は役者に対しても観客に対しても極めて挑戦的に思える。感情と理性の境はどこにあるのか…、理性にコントロールされた感情表現の是非とは…、感情を失っても行動原理は必ずしも理性に沿っているわけでも無さそうで…、そんな悶々と思考を巡らせる時間が楽しい。
そしてラストシーンは見事と言う他はなかった。役者怖ええ。
満足度★★★
Plant M『君ヲ泣ク』海組
海組さんの回を拝見。
匿名さんと違って、全フロアーを広々使った舞台。
以前もPlant Mさんがここを使った公演をされていましたが、その時も、全フロアー使用されていて、縦横無尽に、あっちいったり、こっち行ったり。
長女、次女、三女、末っ子の長男、それぞれの個性、感性、考え方、主張、置かれた環境、みな違っていて…。
戦争とどう向き合うべきか?
テーマが非常に重たく、突きつけられた現実とは真逆に、非現実的で幻想的な演出でした。
満足度★★★★
匿名劇壇『戸惑えよ』
劇中と現実…、現在と過去…、何とも匿名劇壇さんらしいお話70分、良かった!
宇宙人が地球にやってきて…、地球最後か?の日をくぐり抜け…、その後始末のボランティアで…、再び宇宙人が…。
宇宙人のダメだし、楽しかった。
前回、三重公演DVDが売り切れてたので、今回、前作DVDを思わず買ってしまった…。出費…。
満足度★★★★
匿名劇壇
最初から、ずっとワクワクして観てた。心躍ってた。
福谷くんの言葉のチョイスが面白い、その言葉を実際に放つ芝居のやり方が面白い、話の展開も面白い。
わたし、これ、台本欲しかったな~。
災害というものに関してとか。
男女関係いうものに関してとか。
色々と観劇後まで思考を巡らせられる可能性のあるお芝居。
自分がなぜ面白いと感じたのか、どう面白かったのか、わたしって何なのか、そんなことまで思考を巡らせられるお芝居。
満足度★★★
Plant M 風チーム
2バージョンあるうちの、わたしは風チームを観劇しました。
この会場は、テナントビル内の一室、ガランとした、だだっ広い何もない空間。
Plant M さんは、この空間で公演をされることが多く、使い慣れている。
今回も空間内遮る物なしで、ひろ~く使ってました。
戦争の続く世界、そこで生きる三人姉妹。
三人姉妹の取り巻く環境は、三人の間で交わされる議論は、この現実世界でもなされる議論の縮図。
国家レベルでなされる議論、政治家レベルでなされる議論。
戦争、国家権力、軍隊、必要、不必要、正しい、誤り、ぐるぐる、ぐるぐる。
この芝居の内容について語ることは、政治を語るに等しく。
非常に重苦しく、生々しく。
そこにあるのは、まさしく現実、非日常の現実。
観て、とても気分が重苦しくなるお芝居でした。
満足度★★★★
演出と役者さんの技量☆★
匿名劇壇は難解なストーリーにいつも苦戦するけど、今回は単純に話が面白くて物語にのめり込みました♪特に他では観れない斬新な演出が大好きで、今回も不条理に役者が壁に並んで座ったり、宇宙人に見えない宇宙人がナチュラルな感じで舞台を眺めてたり、いちいち気になる演出がたまらなく大好きです★最後の台詞を聞いて観客が抱くであろう感情を逆手にとったタイトルセンスなど、福谷さんの手のひらの上で踊らされて、戸惑わされた我々は完全なる敗北者です(笑)そんな敗北感までもが心地良いお芝居でした☆★
『涙』がキーワードのお話で、最後演者が全員泣く演出に度肝抜かれて、それを表現してしまう役者さんの技量に感動しました♪
満足度★★★
匿名劇壇
今回の作品は自分には合わなかった。自分には、ただそれだけ。
だけどこの劇壇は関西で群を抜いていると思う。いつか東京に拠点を移すんだろうなと、寂しい想像をしてしまう。いや、逆に大阪にずっといったら、そっちの方が寂しい。