イエドロ落語
登場人物が3人になってお話に広がりがあって良かったと思いましたが。寒かったんです。汗だくの役者さんに合わせた冷房になるとは思っているので、上着にストールも持って行って両方使いましたがそれでも寒い。美術館より寒い。終わる頃には頭痛もして来ました。寒がりな方だとは思いますが、周りの方も寒かったと言ってましたので、やっぱり温度が低過ぎたのではないでしょうか・・・
満足度★★★★★
新感覚、落語!ジョウキゲン
全体的に、とてもよくまとまっていて、それでいて、古典落語のノウハウも盛りだくさん!楽しめる一時間半だった。
死神の存在は、深読みをすれば、人生の教訓とか、空しさも湧き出る。そこを、三人が絶妙の掛け合いで時間が流れていく。すごい!
満足度★★★★★
抱腹絶倒の『イエドロの落語』
劇団おぼんろのさひがし ジュンペイさんとわかばやし めぐみさんのユニットイエロー・ドロップスの『イエドロの落語』が、さひがし ジュンペイさんプロデュースで立ち上げたOuBaiTo-Riの『イエドロの落語』として、構成・演出に開幕ペナントレースの村井雄さん、演劇集団 円の近松孝丞さんという素敵な役者さんを加え、『イエドロの落語』更にパワーアップして進化していた。
昨年初めて観た瞬間から、虜になったさひがしさんとめぐさんの『イエドロの落語』、元々二人だけで、落語を立体的に演じて笑いっぱなしの最高のエンターテイメントな『イエドロの落語』でしたが、今回、演出・構成に村井雄さん、出演に近松孝丞さんが参加し、2時間弱、抱腹絶倒というのはこう言うことをいうのかと体感した、笑い過ぎで腹筋と背筋が痛くなるくらい面白い舞台になっている。
落語の『死神』を真ん中に置いて、「粗忽長屋」「風呂敷」など、落語好きには堪らない、幾つかの落語をパッチワークかモザイクのように繋ぎ、その繋いだ縫い目が全く分からないほど滑らかで、1つの落語に仕立て上がっていた。
毎回、「カツ丼の女」で始まる『イエドロの落語』、今回はラストの締めも「カツ丼の女」になっていて、それが、「えっ!そういう結末」と意外で楽しいエンターテイメント結末に!
わかばやし めぐみさんの時に可笑しく、時に小粋に、時にしみじみと見せる女たちが、私は、とても好きで魅入ってしまった。『イエドロの落語』のめぐさんを見ると、いつも、『ルーシー・ショウ』で一世を風靡した、ルシル・ボールが重なる。
再放送で観た、『奥様は魔女』のような形式のアメリカのコメディ番組の『ルーシー・ショウ』の主役にして、美しく小粋ではっちゃけた演技をするコメディエンヌのルシル・ボールのようなめぐさんの描き出す落語の女たちが、観ていて本当に楽しくて、胸がすく。
今年4月のめぐさん演出の『箱の中身』から、ふとした瞬間に何だかとても表情や佇まいに色気を感じるさひがしジュンペイさんの男は、ちょっと抜けていたり、粗忽だったり、だらしなかったり、小狡かったり、えっ!と思うはっちゃけた場面などもありながら、鬼気迫る表情のシーンのさひがしさんは、ぞくりとする凄みの色気のある顔がとても心に残った。
近松孝丞さんの死神が、面白いのだけど、艶っぽい色気が、ほろほろと場面、場面で零れ落ちていて、とても印象深く残った。近松さんも、ぞくりとする凄みのある表情をする場面があるのですが、さひがしさんとはまた、違った色艶っぽさがあって素敵だった。
今回の劇場は、形もちょっと変わって、その上に、舞台の真ん中に柱がドンとあるのですが、それを上手く活かして、舞台にアクセントを加えた村井雄さんの演出が楽しい。
観る度にパワーアップして、面白さが増して行く、『イエドロの落語』ですが、今回は更に面白さも爆発力も増していて、一番面白い舞台『イエドロの落語』になっていた。
次の『イエドロの落語』も、今回が最高と思える『イエドロの落語』になるだろうと予感させる最高のエンターテイメントの舞台。
文:麻美 雪
満足度★★★★
面白かった
イエドロ落語の魅力に、新たな風が加わり、とっても面白かったです。 過去作品を、新たな構成と演出で、 新しい作品として仕上げていて、良かった。3人の実力ある役者さんでしか、創り出せない空間が、魅力的でした。