WBB vol.10.5『リバースヒストリカ2016』 公演情報 WBB vol.10.5『リバースヒストリカ2016』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    もう一味
    2009年版を観た。フライヤーや演劇サイトで設定換えして公演しているものもいくつか知っている。ストーリーを知ってても演じる者で随分雰囲気の変わる作品でもある。今回は小粒といってはなんだが、小柄でおとなしそうなな男の子たちが、きりっと表情が変わり、切れのイイ殺陣を魅せていた。楽しかったが、なにかもうひとつ欲しい気がしたのはなんだろう・・・。

  • 満足度★★★★

    時代劇を次代劇へ
    戦国時代の有名な武将と現代青年の織り成すSF・ファンタジー?...そこには、戦国時代という「世界」と武将の「個人」が存在する。その両方の魅力を遺憾なく魅せる。そして平和な世を謳歌する現代青年が体験する不思議感覚の数々。そこに極大と極小、過去と現在を目まぐるしく往還する。その描きは荒唐無稽で奇怪な様相になるはずが、所々に笑いが仕込まれる。

    身の丈に合わせる物語というよりは、今の世に生きる幸せと戦国時代の殺傷が当たり前という社会状況の違いを斬り結ぼうとする野心作のように思う。

    ネタバレBOX

    ミステリーサスペンス仕立ての本公演は観ていて面白い。この物語の世界にぐいぐいと引き込まれる。封建的な主従関係、同じ主従でも野心を持ち自分で天下統一をなし得たい武将としての夢...その儚さを現代に降臨した本人(武将)達から話を聞く事によって、今の時代の有難さを感じる青年の成長。

    円形舞台…正面に神社の鳥居。そして樹木をイメージさせるオブジェ。シンプルな舞台は殺陣等のスペースを確保するもの。演技は円形客席に放射状にある通路も使用し、観客の目線を意識した観せ方のようだ。

    梗概は、戦国時代を舞台にした自主制作映画を撮影をするため集まったスタッフ・出演者たち。 そしてお祓いをするためスタッフが霊媒師を呼んで来てしまい、明智光秀を現世に降臨させてしまう。光秀に立ち向かうべく、撮影クルーは織田信長、羽柴(豊臣)秀吉 、さらには柴田勝家、森蘭丸、真田幸村を次々に降臨させてしまい、てんやわんやの大騒動になる。
    本能寺の変を中心に、それぞれの武将の思惑、思念が伝わる。現代、机上の史実として教わる日本史とは違い生身の人間の言葉が、青年たちの心に響く。
    テレビや映画で時代劇を見る機会が少なくなったが、次代を担う若者(キャストのファンであろう、若い女性が多かった)にも興味を持ってもらえるような作品である。

    芝居的には、のり移られた青年の体から解霊させるまでの時間的制約による緊張感(それほどでもないが)、戦国武将による殺陣の迫力は面白かった。同じ日本でありながら、時間という隔たりは「歴史」や「文化」が異なる人々(特に現代青年)がどんなふうに感じ、考え、行動したのかを身をもって内側(心情)から推し量かり、生き生きと体験していく。それを観客(自分も)が追体験できるようで楽しかった。

    役者陣は現代青年、武将が降臨してからの違いを演じわけ、それぞれのキャラをしっかり立ち上げ魅力的であった。
    廃神社の神主が何故日本刀を所持していたのか、などという矮小なことは一笑に付して、過去に生きていた武将の声に耳を傾け、彼らが果たそうとしていた事(真)実を現代人にも分かる様に翻訳した物語として楽しめた。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    とても良かったです!
    さすが何度も再演されてる脚本だけあって、
    笑いとシリアスな部分のバランスがすごく良くて、
    かつ、初見でも分かりやすい舞台に向いてる
    ストーリーでした。
    純粋に舞台としてとても面白くて、
    出演されてる俳優さんのファンの方でなくても
    楽しめる作品だと思います。
    最後までのめり込んで見てしまいました。
    劇場が円形なこともとても生かされていて
    色々なところから役者さんが登場するのも
    新鮮で良かったです!

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