はんなり☆夏語り〜絆〜 公演情報 はんなり☆夏語り〜絆〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    二度観で分かる妙味は多い
    昨日、初日観た際には、
    「面白みが分からない」など思ってしまったお話についても、
    実は誰(演者)が誰(登場人物)の話を語るか、など
    脚本/演出での妙味を出していたり、
    という部分に本日は気づけました。

    あと、やはり思ったのは
    ・ベテラン勢は経験以上に読み(語り)上手
     そのセリフ/ナレーションから、情景を上手に空想させてくれる

    ・若手については、まだ表現力の豊かさまでは感じられませんでしたが、
     その分を「感情を入れる」「情熱でカバー」しようとしていたり、やはり好感が持てました。


    そして、朗読劇、ということでお芝居的な演技(所作)を
    (ほぼ)無くしている為、
    喜怒哀楽いずれかの感情を強く持っている役は演じやすいですが
    (表情にも読み口調にも気持ちを乗せやすい)、

    その部分があいまいな(色々と考えてはいるが、
    それが脳の中でまとまっていないような曖昧模糊とした状態の)
    役を演じる/表現するのは難しいと思いました。
    (結局、「何も考えず」ただ読む/語る、が表現方法としては正しいのかしら?)

  • 満足度★★★★

    群読でひさしぶりの泣き笑い
    朗読は月1で聴いてますが、
    群読からはしばらく離れてました(演劇自体も)。

    で、ひさかたぶりの群読劇を聴きました。

    3作品ありましたが、三者三様それぞれに
    違った形でタイトルである「絆」について
    語ってくれていて、
    またTVその他で聴き慣れたあの口調での語りに、
    引き込まれるものがありました。

    年に1度は「はんなりラヂオ」ですかねえ( ´ー`)

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ●うらぼんね
    ・ 奨学金を返し終わるまで子を作ろうとしなかったちえ子、
      その間に亭主は浮気で別の女との間に子を作ってしまった。

      親のない子として祖父に育てられたちえ子が
      祖父の「親のない子を作っちゃいけない」という想いから
      身を引かされる形になるのが、なんとも切ないなあ。

    ・ ちえ子に対しては「あんな男こっちから願い下げだ、別れちまえ」と言った祖父と、
      裏では土下座までして「ちえ子に悪い所があるなら必ず直させるから
      別れないでください」と懇願したという祖父、
      表と裏での祖父のその行動がまたちえ子同様涙でした。

    ・ 演劇上手とは言いがたいメンバーに対して、
      小ネタ(ジャンプネタなど)を盛んに仕込んでいたが
      これらは不要(原作の雰囲気を壊す、現場での観客との馴れ合いの感が強い)
      と感じられました。


    ●ぎっちょんちょん
    ・ 各演者の朗読自体には「上手さ」(漫才師とその子供、大阪人としての)も
      感じられましたが、物語自体(原作?脚本?)の方が
      その「人の良さ」を活かしきれない作りになっているかのようで、
      これはちょっと残念でした。
      
      例.常時笑わせ口調でのおしゃべりも、しっかりと笑いを取りきれない
        (笑いのネタ振りもオチも感じない)。

    ・ 「ぎっちょんちょん」という歌自体知らなかった事もあり、
      朗読の中にたびたび挿入されるこの歌(あるいは替え歌?)自体に
      感じどころ(笑いを狙ってる?、泣きをさそってる?)なども
      判断に困りました。


    ●約束
    ・ 少年少女が大人になる前に、
      遠くへ行ってしまう(奉公などで)が

      「5年経ったらまた会おう」
      (結婚の約束をするでもなく)「ただ会おう」
      という約束を胸に

      それぞれに「大人の苦労」を味わって、
      汚れてしまった(と本人達は思った)けれど、
      それでもまた再び会う事ができた、というこのお話。
      
      待ち人である少女が出てきてからの下り、
      ひとえに「男の度量」があるかどうか、をどっちなのか?と
      少し物語の展開にワクワクしながら観ていました。
      
      自分の身の悲運を語った少女に対して、
      声をかけることすら出来ず一度は逃げる少女を
      追えなかった少年(いや若者)、
      
      「ああ、この物語はこうやって、”生きる望み”を失った2人が
        この先を生きていく話なのか」
      と思わせた所での、
      少女の家へ現れた(探しだした)少年、
      
      「2人とも、大人の苦労を知ってしまったんだ、
        だけど、もうどんな事が会っても2人は離れちゃいけない」
      には、胸にぐっと来るもの、江戸時代など、貧乏な町人達の中には
      こんな子供から大人への階段があったのではないか?
      と感じさせるものがありました。
      
    ・ 阪脩先生の語り口調(ナレーション)に、
      TV番組で聴いていたのと同様引きこまれてしまいました。
      
      少年、少女などの拙さの残る読みに比べて、
      ナレーションの上手さでまず本物語に引きこまれてしまいました。
      
      これぞベテランの味!


    ひさしぶりにCoRichに感想書いたわあ、
    もっとお芝居も観たいなあ( ´ー`)

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