満足度★★★
一寸ばかり焦点が絞り切れない
激バス・メンバーの南かおりが初の脚本・演出に挑戦、ということで、一応の及第点は得られただろう。本文の説明とは少し違った展開ではあったが、剱伎衆かむゐの力を借りて、時代劇エンターテインメントとしての殺陣シーンにも見応えがあるし、実は、的な最後の展開も面白い。ただし、3つのグループの混在が、ちょっと分かりにくい面もあったとは思う。その分、焦点は絞りきれていない気がした。
ホントの上演開始はいつなのか?
開演前に座席に座っていて不思議に思ったのは、フライヤーの筆頭(アイウエオ順?)に名を連ねるソワレ氏(昨年から気になってたソワレさんです~)自らが開演0.5秒前まで客席で観客の誘導をしているということでした。◇それが実用の世界の役割を兼ねているのは、それはそうなのですが、そのホントの理由は後程劇中で明かされます・・ってことは客席の私も作品の一部で作品に出演したってことでしょうか??・・こういう始めかたの舞台を観たのは随分久しぶりでございます。◇このユニークな芝居中でのソワレ氏の役廻りは更にユニークでした。ナツイテル姿は妙に説得力あったし、一転、本来の姿に戻る場面も面白く、照明に良く映える透けるように真っ白な肌と、彼女の演技上の最強アイテムである長~い付け睫毛で強調された眼の使い方は仮面効果(?)もあってか強烈な印象でした!◇作品全体は、徒にハイテクな照明を使うことも無く音源も電子音源ではないもので、これもまた独自路線でありました。◇登場する人間集団同士の関係を完全に理解するのは初めて観た私には少々難しかったけど・・・まだ上演中だしボカした書き方でスイマセン。