裸火 公演情報 裸火」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    あの世界観が最高でした。
    演出、音楽、脚本、役者、なによりもあのランプだけの灯りとあの世界観がめちゃくちゃよすぎでした。
    ストーリーにどんどん吸い込まれていき、75分が丁度いい時間でした。

  • 満足度★★★★★

    停電の夜、光に群がりぶつかる自我
    タイトル(「はだかび」と読むそうです)とビジュアルから、
    どぎまぎしちゃうような内容だったらどうしようと思っていましたが、
    ほとんどいかがわしさはなく、
    右往左往しながらも自分の体面を取り繕うとする「いいオトナ」達に
    思わずニヤニヤしちゃいました。


    上演時間75分の、ギュッと詰まった濃い話。
    終演後に時計を見て「まだこんな時間!?」とびっくりしちゃいます。

    劇場は京王線「仙川」駅から私の足でだいたい10分かからない程度。

    確かな実力を持つ役者陣、
    「登場人物の行動の自由」を生かしたような演出、
    彼らの醜悪な面を描きながらもどこか滑稽さと愛らしさを残している脚本、
    素晴らしかったです。

    役者名と役名の一覧表が見当たらなかったのがちょっと残念でした。


    以下、自分のツイートの転載で失礼いたします。

    ネタバレBOX



    --12:00回--

    大停電の屋敷、
    自分の守りたいものをどうにか守ろうとするイイオトナ達の右往左往。
    あの場所にいられない彼女、この勝負、不利だよな~って思いながら。
    全編薄暗がり、
    ランプ光にチラ見えする登場人物の欲望と往生際に、笑った笑った。
    会話だけで立場丸見えで、面白いね。


    全員、心的に右往左往してるけど鶴町さんは肉体的にも(笑)
    狩野さんの今回の役どころ好きだ、好きだわ。
    紅一点の林田さんの言葉「ほんとそれ!」ってなる。
    海外は蝶と蛾の区別つけない、っていってたけど
    愛憎も区別つけなくていいかもね。


    たぶん、どこの角度も神席なんだと思うけど、
    さっき私が座ってた席は、哀れな男が光ってる神席だった(笑
    カテコ無い芝居なので現実感を残したまま、いま頭のなかで咀嚼してる。
    キャスト表は、台本(800円)買わないと分からないパターンかな…
    観てれば立ち位置は初見でもわかる。


    フライヤービジュアルのようなエロい話ではないけど、
    想像力豊かだと会話とかから色々想像しちゃいそう。
    そして終わってから見ると…なんか切なくなるな、この写真とフレーズ。
    守りたかったものとは…


    --16:00回--

    (補足:舞台のセットについて)
    子供の頃に、「落ち葉ー、わーい!(撒き散らし)」やろうと思っ
    て裏を見たら…! ってやつまで再現されててある意味泣いた。


    さっきと逆(席)から。
    …あれ!? なんかちょこちょこさっきと違う景色ですよ!? 
    そういえば『ヘルメス~』でも…
    同じ顔を見れるとは限らないのね。
    城見(役名)さんのある行為が決定的に12時回と違ってて、
    演出面白いなぁって。
    この話、停電してなかったら、結末変わりそう。

    一度結末を観てから色々な所を注視してたら
    「隠し事野郎・嘘つき野郎の法則」がしっかり表れてたなぁって気付けた。
    この、登場人物一人一人の時間軸の絡み合いが楽しい楽しい。
    ラストシーンのある現象(補足:あるものが燃えて火が消える)、
    音楽のタイミングがちゃんと合ってるのがスゴいと思った。
    そういうところにゾッとする。


    ある一点(補足:箱)に人物が集中するシーンで、
    息をのむ緊迫感とそこに同居する馬鹿馬鹿しさ、
    「笑ってはいけない○○」感があって観ていて本当に面白かった。
    あのシーンに今回の一件のすべてが集約されてる(笑) 
    鶴町さん、『幻書~』(補足:同じ脚本家の別団体での作品)でも
    あんな立場やってたなぁ(笑

    「自分だけがキミのことをわかっている」と言う人達の
    傲慢さ、むなしさ、そう信じこんでる愛らしさ。
    そんなことを考える作品だったな。

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