満足度★★★★
昼の部、夜の部、両方観ました。
昼の部は、市川猿之助さんが宙乗りする七夕を題材にした「流星」が見事でした。
夜の部は、
一、荒川の佐吉(あらかわのさきち)
江戸絵両国八景
俠客の世界をのし上がった男の人情と生きざま
腕のいい大工からやくざの世界に憧れた佐吉は、鍾馗の仁兵衛の子分となります。しかし、仁兵衛は、浪人成川郷右衛門に斬られて縄張りを奪われ、落ちぶれた生活を送ることになります。その後仁兵衛は、丸総という大店に嫁いだ娘のお新が産んだ盲目の卯之吉を佐吉に託したまま、いかさま賭博をして殺されてしまいます。残された佐吉は、卯之吉を育てながらも、仁兵衛の仇討ちを決意して見事郷右衛門を討ち取ります。仁兵衛の後を継ぎ親分として卯之吉と平和に暮らしている佐吉のもとに、お新とともに相模屋政五郎が現れ、卯之吉をお新に返してやって欲しいと頼まれます…。
爽快で人情味豊かな男の潔さをご堪能ください。
歌舞伎十八番の内「鎌髭」「景清」の連続上演がとても良かった。
満足度★★★★
夜の部
「荒川の佐吉」は昭和の作品だけあって、馴染みやすく感性が合う。涙の感動作で、すすり泣く人もちらほら。しかも爽やか。歌舞伎十八番の2本は古典の醍醐味で、理屈抜きにずこーんと歌舞伎が自分に入ってきた。でっけえなあ。