満足度★★★
これで
番外公演は「わかりにくい芝居をする」信条に反した作り…
今回のが「わかりやすい」分類に入るのかどうか…
とにかく出演者全ての演技がそれぞれ不気味。
満足度★★★★
雰囲気は十分かも...
東中野にあるRAFTという劇場(スペース)には、不気味で不快にさせるような雰囲気が漂う。比較的狭い空間には、小物ばかりが置かれているが、その物がこの公演を形象しているような気がする。もちろん、作・演出の高尾優太氏が意図していることは明白である。
客席は出入り口とは反対側に設け、最前列はベンチシートに座布団、2列目以降はパイプ椅子に座布団である。その前後列の段差があまりない(低い)ことから、座っての演技は見難いと思う。芝居の観せ方ではなく、客席配置に工夫が必要であろう。
当日パンフに「事前情報」として「あらすじ」のような記載がある。それとは別に「ある被害者の手記」なる資料が用意されていた。開演前は舞台中央にある丸卓袱台の上に置き自由に入手でき、上演後に読む(確認する)人は出口で配付するという丁寧な対応であった。
舞台にはダンボールを敷き座っての演技のスペースのみ茣蓙...和室イメージのようである。上手側に整理タンス、下手側に扇風機。部屋の何か所かに行灯がある。天井にはダンボールで作った動物の数々が吊るされている。卓袱台もタンスもダンボールで作られている。全体的に張りぼての偽装・空虚さを表現しているようだ。”狂気の臭い”という雰囲気作りは巧み。
(上演時間1時間25分)
満足度★★★
他の作品も観てみたい
“劇団 背傳館”、初見です。
当日パンフによると、物語の説明をせず、“話がわかり難いと言われようと構わないというのが主宰の“信条”のようです。
が、番外公演の今回は、あえてその“信条”を無くそうとした作品だそうです。
本作。万人に受けるかどうかは判りませんが、独特な雰囲気の脚本・演出でなかなか面白いと思いました。
主宰の信条で描かれた本公演も観てみたいですね。。。
満足度★★★★★
無題1881(16-171)
19:00の回(強い雨~晴)
中野坂上に着くと強い雨、少し待って弱くなったところで移動、会場に着く前に上がる。
18:30受付、開場。入ってみると奥が客席、カーペットが敷いてありそこを通って席に着く(みていると初めはカーペットの上を歩くもすぐに逸れるお客さんが圧倒的に多い。雨に濡れていることを意識しないのでしょうかね?)
散らかったダンボール、ダンボール製のちゃぶ台、古そうな扇風機、行灯、天井には動物の切り抜き)あらためてみると普通のマンションに見える。
こちら初めてですが「シェアハウスへようこそ(2016/4@ひつじ)」「ひたすら一本の恋(2016/5@梟門)」で観た関原吏紗さんが出ているので観に来ました。
珍しく当パンに目を通すと「事前情報」が載っていました。これは読んでおいてよかったと思います。また、終演後に「手記」をいただきました。
19:00前説(80分)、19:05開演~20:30終演。
ある「事件」と同じ5名が集まった理由...そこに起こることがかなり強い刺激を伴って表現されていました。異常な状況と5人の心理、ラストに向かって二転三転。客席はただ静まり返っていました。
痕跡、ありそうなマンションの一室、自由なはずの空間は閉じられ、表はすぐに裏返り、不気味な様相を現す。
何か所か強引な部分があるように感じましたが役者さんの不気味さが十二分にカバーしていたようです。