ゴンドララドンゴ 公演情報 ゴンドララドンゴ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/07/17 (日)

    時事ネタとか、政治ネタとか、哲学とか兎に角テンコ盛りで観応えある硬派な作り。奇抜ではないが視座の高さと広さが流石の老舗。ラストじわーっと胸に迫ってくる。百花亜希と宗像祥子の子供と大人の演じ分けが個人的にとても好きだった。主役のお二人の演じ分けも素晴らしい

  • 満足度★★★★

    終わってみれば坂手ワールド
    正直な感想。坂手式構築による脚本は、揃えたネタの量は毎回唸らされるものの、その「用意した」ネタで、タッパのある建造物を作る、毎回の新作じたい驚きではあるが、これまでは俳優の脚本の咀嚼が追いつかない、という印象があった。今回は脚本をどうにか築けた、俳優の仕事の比重が大きかった、という印象だ。もっとも、今回の芝居のテイスト、漂う空気は大変好きであった。
    脚本話の続き・・・それなくして成立しない関係で結ばれた各要素が、全体で一つの世界を成すのが完成された戯曲、という事からすると、たとえば「ゴンドラの歌」の言及などは無くても良い気がしたし、「そぎ落とし」にかけて良い部分が2,3残った、粗さのある脚本だったな、という印象は否めない。
     だが演出・演技の面は瞠目させられるものがある。「クイズショー」で用いた舞台使いを今回も用い、基本素舞台で(静謐とは程遠い芝居だが)さりげなく美術が美的に貢献している。(何もない舞台に椅子一つで美しいのがスズナリ。)
     でもって、俳優が面白い位置取りをするこの美術の特徴が、今回はより生きて、今の燐光群の双頭?大西氏と猪熊氏による滋味溢るる二人芝居が、ごく至近距離で展開する。客席と地続きの「空気」が台詞と演技、そしてこの至近距離での関係に生まれている。
     物語は、燐光群にしてはファンタジック、しかも手垢のついたと言える物語のモデルを、どこかで見たという気にさせないのが流石。 ただ、演技が変わるはずの二名の演技が変わらない(変えられない?)ので、人物の関係性が甚だ判りづらかった点は、やはり工夫したい点だった。
     かの80年代から、巡り巡って時が経ち、「至近距離」のシーンが戻ってくる。あの二人と、そして・・(世代の継承)。
     今なお、どっこい存在している「ゴンドラ」の上で、時を重ねた上にある「現在」をかみ締める者らと、それを見上げてそれぞれに感慨をかみ締める人々。客席からは、至近距離の俳優の体の隙間から、遠くの人々が覗いてみえる、その構図も味である。
     この芝居に流れる「気分」は、末期的な時代をわれわれは生きている、という感覚で、そのコンセンサスが終始流れている。時代に対して思想的なたたかいを言論という形で挑みかけている構えが、言葉にならない次元でずっと地下水のように低周波数で流れている。
     今作の戯曲には、メタシアター、というか俳優が自己相対化する台詞が書き込まれている。冒頭のあたり、「演劇」のことが話題にあがり、現実の俳優としての彼らが「観客」について語りながら、客席を眺め渡すと、舞台は「現実」の時間と地続きになる。亡くなった蜷川へのオマージュ的な話題、アングラ出身なのに商業演劇に・・など笑えるネタが、燐光群としては珍しく「俳優が素で喋って成り立つ台詞」として組み込まれていて、しかしながら演技は「芝居を演じている」態を決して崩さずやり切る。
     舞台と客席との風通しの良い自在感と、厭世気分(‥の中にも望みを見出そうとする暗い決意‥)が、絶妙に両立していた。

     芝居じたいは乾いた言葉の応酬で疾走感あり(それでも2時間超え)、追うだけで疲れる舞台だが、「今この時代」というものを敏感に意識させる演劇。現在を呼吸して生まれた今この時のための演劇だと、感じた事であった。

    ネタバレBOX

    個人的には客演の尾崎太郎(「楽屋」フェスに演出で参加)を舞台上に発見したのは驚き。東京演劇アンサンブルの演技のイメージはある意味特徴的なので強烈、それが燐光群のポンポン繰り出す事を要求される説明台詞に「心」が追いついている感じが、逆に新鮮。
    アンサンブルを観てきたゆえの個人的な感想だろうけれど、妙な感覚で興味深いものがあった。
  • 満足度★★★★★

    若い人にこそ観てほしい芝居
    坂手さんの遊び心たっぷりの時間旅行は、客席を笑わせながらも、社会の移り変わりを刻々と表現していく。親視点の家族の物語を軸に据えつつ、ゴンドラを舞台に見立て、表現の自由を叫ぶ。舞台上は自由だと、改めて感じさせられる表現力もある。特筆すべきはキャスト陣の演技力。主演の猪熊・大西を観るだけでも、下北沢に足を運ぶ価値がある。次の時代はどう移ろっていくのか。若い人にこそ、観てほしい芝居である。

  • 満足度★★★★★

    シンプルで奥深い、お芝居ならではの楽しさ!
    舞台は1980〜1990年代から、現代へとつながってゆく。まるで、ゴンドラに乗って過去へ下りてゆき、現代に向けて上ってくるよう。『ゴンドララドンゴ』というタイトルに込められた逆さまのイメージが随所に出てきて、それぞれが重なり合っていく。家族を軸にして物事を見つめる流れで、コミカルな演技や演出とあいまって見やすく、どんどん引き込まれていく。そうしているうち、終幕に向かって大きな物語が形作られていくところは、さすがに30年以上も続く小劇場の燐光群・坂手洋二さんならではの構築力だと思う。俳優のアンサンブルも素晴らしい。チラシにあった「空中大河ドラマ」っていうのも(笑)、見終わった後に妙に納得。やっぱり生の舞台を「体感」できるのって楽しい。あっという間、大充実の2時間15分。

  • 満足度★★★★★

    今日明日明後日明々後日
    とても面白かったです。
    もしかしたら明日にはもう同じ感覚では観られないかもしれないほど、コンマで迫るリアルタイムな現実が、何十年と詰まった過去の事件を巻き込んで目の前に突きつけられてしまう。冒頭からラストシーンまでしっかり今観ることができて良かったです。千秋楽までにもう一度、何年後にももう一度観たいです。

  • 満足度★★★★

    今回もズシリ、坂手ワールド
    都会のビルで窓拭きに活躍するゴンドラをモチーフに、坂手洋二さんらしい硬派な社会派ネタを散りばめながら急テンポで展開する。今回は客席との心理戦のような舞台で、目が離せない。だから、結構ずっしりくる。覚悟して乗り込まないと、ずしっと疲れるかも。

    でも、これが、練り上げられた坂手ワールドだ。だから、期待通りの舞台だった。ゴンドラという着想が見事だ。坂手劇を演じきった俳優陣に拍手。

    ネタバレBOX

    体と心が入れ替わるのは、だいたい男女間の設定だが、今回はゴンドラ作業員の男同志。入れ替わりは複雑に展開し、物語の深みを増していく。ここが、かなりの見どころだ。
  • 満足度★★★★★

    熱のこもった舞台
    すごくよかった。登場人物たちと一緒に、1980年代から今に至る、この30年あまりの時代のうねりのなかを旅しているような気持ちに。自分とは何なのか、この「世界」にどう存在しているのか、家族とは何なのか、どう変化したのか。ユーモアを織り交ぜぐるぐる展開する物語のなかで深く考えさせられる。見応えがあった。

  • 満足度★★

    脚本が…
    出演者や演出は良いと思う。ただ全体にまとまりがなく、2時間20分がやたらに長く感じる。そのため感動も薄れる。

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