『シェリングフォード・ホームズの論理的推論~第二楽章 who is ripper?~』 公演情報 『シェリングフォード・ホームズの論理的推論~第二楽章 who is ripper?~』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★

    黒雪構想を感じつつ、単体推理モノでも楽しめました。
    旗揚げ公演の『蝶(キミ)が夢で~』以来の観劇。
    上演時間も90分と

    今回は前作と時間軸が同じということで、
    「途中参加にはハードル高いかな」とドキドキしてましたが、
    劇団サイトや団体公式ツイッター、
    開演前にスクリーン(壁)に映っている文字、
    開演直前のダイジェスト映像などで予備知識は得られました。

    上演時間も90分程度で気楽だし、
    推理もののポイントを押さえつつ
    (イイ感じに全員あやしい・笑)
    そこにこの団体独特の世界観「黒雪構想」が絡んでいて、
    面白かったです。

    犯人が複数の女性を殺害するに至るまでの動機(重なるところ)や
    最初の殺人シーンの演出(逆光)、
    舞台全面をセピア色に染めて
    リアルなのに映像のように見せる技術などもきれいでした。

    ネタバレBOX


    黒い雪が降って世界が滅亡して、
    生命が消えたあとに
    また同じ星で新たな進化が起きて文明が発達する…
    という「世代」論および器と魂の云々は、
    文字ではピンと来ませんでしたが
    作中の作家夫婦や探偵兄弟などを観ていたらなんとなく理解できました。

    ロンドンといいつつも、
    私が知っている「シャーロック・ホームズのロンドン」ではないというのが、
    (小型通信機やビデオ、デジタル時計がある)
    最初は思考を混乱させましたが、
    「そういう世界なのだ」と落ち着いたところで
    もう一度観たかったなぁと思いました。

    『蝶夢』から急にホームズの世界観になったので戸惑って、
    シェリング第一作目を見逃してしまったのを口惜しく思っています。
    (今では「そういうことか!」と繋がりがわかるだけに)


    開場時間から「開演時間=霧の出る時間」として
    登場人物が一人アクトエリアに居る演出も、
    世界観が感じられて良かったです。

このページのQRコードです。

拡大