NoiseGate 公演情報 NoiseGate」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.7
1-4件 / 4件中
  • CASSETTE
    思わせぶりなセットはなかなか良かったのですが、思わせぶりなまま、なんだかよく分からずに終わってしまいました。物語もアンドロイドの恋かと受け取っていいのなら私の好みなのですが、もっと分かりやすく作ったらいけないのでしょうか?登場人物たちもどういう人たちなのか分からなかったし、作者の独りよがりにつきあわされた感がありますが「良かった」と言っていた人もいたので、そう言う人たちだけに分かってもらえたらそれでいいと言うスタンスならそれはそれで良い訳で。

  • 満足度★★

    音が耳触り
    開演まで流し続けるBGMがうるさい。

  • 満足度★★★

    糸絡み
    物語自体にも糸が絡んでしまったのかなぁ。物語はSFにも喜劇にも思えませんでした。でも,ダメな芝居というものではないんですよ。趣旨が掴みづらく,途中退屈に思えた部分があっただけで,全体としては面白く,演技も悪くはなかったと思います。音響や照明は物語の雰囲気にマッチした効果的なものでした。

  • 満足度★★★

    これ喜劇か...己劇のようにも思えるが
    冒頭に書いておく。意欲的で好感は持てる。意識的に取り組んだ公演であり、その志向は良いと思っている。
    しかし演劇は観(魅)せる、劇団と観客との関係が大切であろう。その意味で、少なくとも自分は物語の展開を追うだけで、そこで訴えたかったものが浮き上がってこない。確かに現代社会に対する問題提起は垣間見えるが、そのテーマなりを物語りの中に十分落とし込んでいるとは思えない、そこがもどかしく勿体無いと思う。

    内容に寓話性を感じるが、寓話の教訓的な要素は記憶に残りそうであるが、色々な場面を張り合わせる内に話が複雑になり、観客(自分)が置いていかれるような感覚に陥る。寓話は後知恵ですり込まれるようなところがあるが、それでも神話や諺が長年、人々の経験の中に取り込まれ、身体的な記憶として強化して行く。だから多少の不自然・未消化は、その余白が余韻のように感じられるのではないか。この芝居には余韻が...

    ネタバレBOX

    舞台セットは、中央に不思議な形の天体望遠鏡をイメージさせるオブジェ、上手寄りに集積したガレ場。上手・下手には宙に浮いたドア...それは透けており、その向こうには煙のようなもの。台詞にある”海霧”であろうか。アンドロイドという人工・無機質イメージの割に、セットは自然・和テイスト...周りに竹、枯山水をイメージさせる絵画風オブジェ。そして真ん中に1脚。
    舞台美術と音響・照明という技術は素晴らしく、物語をより印象付ける役割が話を上回ったようだ。

    タイトル...NoiseGateは、インターネット先生によれば音楽の「音」に関する用語のようである。しかし自分は、ゲート(入り口)という訳から、サルトルの「出口なし」を想起した。捉える意味合いは別であるが、観る(読む)側には難しいという表層においては同じ。さて折角サルトルを引き合いに出したので、この物語を強引にも当てはめてみた。

    プロローグは登場人物が会して不自然に歩く...そしてエピローグは同じようにまとまって冒頭のシーンへ回帰する。そうなる必然が用意されている。人間は、「意識」であれこれ判断する。この物語に登場するのはアンドロイドがその地域で(経済)活動している。そこには人間の働きとは違う対応がされている。そして経営者は反社会的な行為を...。そして恋愛、家族関係などがアンドロイドを交えて描かれる。人は閉ざされた部屋が鏡張りになっていると、自分の姿が様々な角度から見える。それは紛れもなく自分である。さて、「自分」を「真実」という言葉に置き換えると、様々な角度から真実が照らし出される。しかし、そこは意識=精神がないアンドロイドのこと、真偽は問わないという怖さが生じる。

    一方、「他人は地獄」は、様々な角度から映された真実に対し意識でもって否定していく。いつの間にかどれが本当か「真実」を失う。さて、持って回った言い方だが、この公演の印象である。アンドロイドは人間との対置にしている。終盤になるとアンドロイドであることが次々と明かされる。どれが本当の人間であり実在しているのか、そしてアンドロイドという存在は何を表すのか...まさか虚無という訳ではないだろう。これだけ人間社会にロボットが利用されているのだから。

    芝居の雰囲気は幻・実の混在、視点が人間なのかアンドロイドなのか、視座が現在なのか過去なのか、そして未来を暗示しているのか。
    この独特な感性は必要かもしれないが、その観せ方に工夫が必要だと思う。

    次回公演を楽しみにしております。

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