喜劇 監禁グランプリ2016春 公演情報 喜劇 監禁グランプリ2016春」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★★

    自前の劇場
    そんなに潤沢でない予算(たぶん)ながら、使い勝手をよく知ってる自前の劇場を効果的に使い、面白いステージを展開。後半のクイズ大会のシーンは迫力。喜劇にこだわり、丁寧に作り上げられた作品を今回も堪能。主人公が一瞬すごい人に見え、でも、やっぱり最後にオチのあるのは、いつものパターンだが、今回ほどそのギャップが面白かったものはない。

  • 満足度★★★

    無料チラシ...楽しめた!
    未見の劇団、初めて行く劇場である。この公演は他劇団を観に行った際、はさみ込まれていたチラシの1枚。そこには「このチラシを持参すれば無料」(初見限定)と書かれていた。実は半信半疑でズーズーしく申し込んでみたら、すぐ予約完了(無料)のメールが返信されてきた。

    この劇場は、劇団の所有であり座席数60席あると書かれている。少し詳しく説明すると、桟敷とベンチシートが基本のようであるが、本公演はシート席(背凭れあり)のみ。しかしアクセスに難が...秋葉原・御徒町の中間に位置し、どちらの駅からも15分ほど歩く。

    ネタバレBOX

    この無料の芝居(強調する)は、ナンセンス・コメディといった感じであるが、上演時間2時間弱(前説では1時間45分)で2幕、その舞台転換も見事である。暗転・明転のタイミングもよく、場面の繋ぎがスムーズである。演技は座長と新人3人の4人が登場。本来は看板女優が出演するところ、今回は照明・音響の技術を担当したという。しかし劇中、声だけの出演で狂言回しのような役割も...。

    梗概...見知らぬ男女4人が「脱出に成功したら報酬100万円」という看板につられて”監禁グランプリ2016春”と称する監禁ゲームに参加した。出入口のない監禁室には様々な仕掛けがあり、壁には大きく「問題①この中で一番のアホは?」と書かれている。問題を解くヒントも買うことが出来る。全てが金次第...どこかで聞いたことがあるようなフレーズであるような。そう言えば、ヒントは100万、30万、5万円の3コースがあり、30万円のヒントだけ使用しなかったが...。出来れば全部の仕掛けを利用してほしかった。

    舞台セットは、梗概にある監禁されたというシチュエーションで、飲み物・張り紙・インターフォンなどの小物が見える。それ以外は素舞台のため役者の演技力が問われる。2幕目は、周囲の壁を折り込んだ奥に次のセットが用意されている。TVのクイズ番組などで見る、BOXが並びクイズに答えるというもの。もちろん奇抜な問題であることは言うまでもない。

    演技...座長は敢ての絶叫だが、全体(員)が、その役柄で一本調子が気になった(特に前半「監禁シーン」)。分かったような、はぐらかされたような説明を早口で言う。その軽快なテンポが、監禁部屋から脱出したいという切迫感?を表現したかったようだが、そこはコメディ...緊迫感がない。

    今、云われている「jeu(ゲーム・戯れ・演技)」。演劇では遊戯性、虚構性の要素が盛り込まれた物語で、面白く楽しめた。

    冒頭記したが、この公演はロハ(只=無料)で観させていただいたが、100萬円の賞金ならぬ満足という土産をゲットした気分。

    次回公演も期待しております。

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