見た目、偏見、そりゃあ大変! 公演情報 見た目、偏見、そりゃあ大変!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★★

    堪能しました
    幕開き直後は、これは期待できないかな、と思いましたが、なかなか面白かったです。全体として、肩肘張らずに気楽に観れたのがよかった。癒されるというか。舞台転換おころがはないですが、演技の上でそう思わせないところも見所。役者さんの力演が光ります。次回作も期待したいです。

  • 満足度★★★★

    見た目は大切で...
    チラシ...歌舞伎のような隈取化粧、花魁のような簪をさした女性、それが説明にある”東京の女”であることは観て直ぐ分かる。
    未見の劇団であったが、その「現在の劇団おおたけ産業を決定づけたあの作品が帰って来る!」という説明を読んで興味を持った。その公演、楽しく面白い。と同時に考えさせられる人の心...印象にも残る好感が持てる公演であった。
    だだ、このタイトルから気になるところも...。

    ネタバレBOX

    舞台は、東京近郊の農家といったところ。その長男(31歳)が1年ぶりに帰ってきたが、東京の女(21歳)を連れて来た。 その見た目はメイクが濃く、派手な格好は目立ってしかたがない。5月連休中の5日間、農業アルバイトとして連れて来たことになっているが、実は...。

    舞台セットは、和室に卓袱台、上手に鏡台、下手にBOX、電話等。奥に縁側廊下、庭先が見える。小空間に物語の雰囲気を醸し出す造りは見事。ちなみに上手壁にはマイケルジャクソンのポスターが貼られており、この家の父親はムーンウォークのようなパフォーマンスを見せる。

    都鄙(とひ)による外見・体裁の捉え方の違い。母は東京(渋谷生まれ育ち)の娘が派手で近所の手前、体裁が悪いと思っている。この娘、実は中学時代いじめにあっていた。高校生になって化粧をすることが、周りとの協調性、一種の没個性を装って自分を守ってきた。だから行動する2時間前から化粧をする。そのうち、母にも「女」としての火が付くようだ。
    一方、この家の実娘(17歳)は「いい子」として自我を押し殺し、農家を継ぐと言っていたが、本心は東京で絵の勉強をしたいと思っている。親を説得し旅立つ格好が…。シーン毎に会話する相手が変わり、夫婦、恋人、兄妹、父と東京娘、母と東京娘、実妹と東京娘などそれぞれの立場の思いが伝わる。

    この派手な娘…根は良い子で見た目で判断されてきた。そこは、見た目も大切だという一般論でかたずける。公演は日常のほのぼのとした温かさ、スパイスとしての笑わせ所はある。しかし全体としては坦々と展開し、インパクトというか盛り上がりが乏しいような。

    さて気になるのが、両親役の見た目である。多分承知の上であろうが、若すぎて…。演技は悪くないが、やはり見た目が大事であろう。

    次回公演を楽しみにしております。

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