音楽劇 ガラスの仮面 公演情報 音楽劇 ガラスの仮面」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★★

    見ごたえばっちり
    大好きなガラスの仮面を蜷川さんで!ときたら観にいかないわけにはいきません。

    ネタバレBOX

    主役のマヤ役の大和田美帆さんは、コミカルで親しみやすい表情、打てば響くような演技が素晴らしかった。そしてとても動きがマヤらしかった。この舞台は音楽劇なのですが、ミュージカルシーンの身のこなしは漫画原作の妖精パックを思い出すようなかろやかさがあって観ていてとても気持ちよかったです。
    亜弓さん役の奥村佳恵さんは、これが初の舞台とあって、最初はマヤに比べると、少し物足りないかな?という感じもしたのですが、劇中劇のサロメのシーンでは、あっ亜弓さんだー!と拳を握りました。原作では別の劇なのですが違和感もゼロ。奥村さんのバレエ歴を活かしたつくりになっているんだなあと、なんだかわくわくしました。
    彼女は持っているムードが凄くいいです。大和田さんを表現する言葉がかろやかさと安定感だとすると、奥村さんはなめらかさと不思議な存在感です。

    月影先生役の夏木マリさんは流石の迫力で、演技についての語りはやたらにリアルな先達の言葉として聞こえて、なんとなく原作にある薔薇の演技指導を彷彿としました。(美しい薔薇を見てただ美しいと感想を述べるのではなく、美しさを思い描いて何もない場所でも美しいと思える心の演技をしなさいというエピソード)

    それから舞台と客席を走り回る俳優さんたちの声、歌、熱気。家族向けということで、色んな試み飽きさせない試みが随所にちりばめられ、お子さんの多い客席も長い舞台なのに楽しそうでした。
    わたしもしかしたら、この舞台が一番、蜷川さんの魅力を思い知ったかもしれません。本当に舞台づくりが好きなんだわーと心熱くなりました。
  • 満足度★★★★

    雨のシーンが美しい。
    この物語は散々アニメで読んだものだから、どんな芝居か興味はあった。

    演出が素晴らしかったです。


    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    かつて、舞台『紅天女』で主役を演じ、大女優と謳われた月影千草は、芸能界を引退し、今は静かな生活を送っていた。

    そんな月影の下をたびたび訪れる大都芸能の社長令息・速水真澄と演出家の小野寺一は原作者から『紅天女』の上演権を譲られている月影から上演許可を得て、女優の姫川歌子主演で『紅天女』を上演しようと企んでいた。

    しかし、月影は『紅天女』の主演は自分もしくは自分が育てた女優にしか演じることは出来ないと言って、彼らの申し出を拒絶する。そして、10年待って、自分が育てた女優が大成することが出来なければ、上演権を譲ると言い放つのだった。

    月影が目をつけていたのは、貧しい家庭で育った少女、北島マヤだった。マヤは実の母親から「何の取柄もない」と嘆かせる平凡な少女だったのだが、一度見た芝居や映画のセリフや役者の動作を正確に記憶するという特技、本能的に役を理解し役に憑かれたかの如く演じるという底知れぬ才能があった。

    そんなマヤの秘められた力を月影は見抜く。マヤもまた次第に演劇の面白さに目覚めていくのだった。

    ある日、ひょんなことから、マヤの演技を目にした姫川歌子の娘・姫川亜弓はマヤの演技に衝撃を受ける。父は有名映画監督、母は大女優という両親の一粒種である亜弓は、美貌と才能と卓越した演技力で芸能界においてサラブレッドと謳われており、それまで脅威を感じる相手に出会ったことはなかった。

    月影はやがて、後継者育成のために劇団つきかげを旗揚げし、女優を目指すために家出をしたマヤはそこの奨学生として、月影のもとで演劇の勉強をはじめる。やがて、劇団つきかげで頭角を現したマヤを亜弓はライバルとして認め、二人は互いに切磋琢磨しながら、演技を磨いていく。

    一方、『紅天女』の上演権を手に入れるため、速水と小野寺は劇団つきかげをつぶそうといろいろと画策していく。しかし、どんな嫌がらせにもめげず、ひたむきに演劇に情熱をかたむけるマヤの姿に速水は心打たれていく。露骨な汚い手を使わないよう、小野寺を牽制する一方で、速水は、あしながおじさんのように匿名でマヤを支えるが、速水のマヤに対する思いは次第に恋愛感情へと変わっていくのだった。




    埼玉芸術劇場の舞台って物凄く奥行きがあるのね。
    それをふんだんに使ってのびのびと役者陣が演技をしてました。

    特に演出が素晴らしいです。
    ガラス張りで客席を映す場面や、雨のシーン。。
    大量の雨が降ってるにも関わらず、水はけがいい。
    舞台の仕組みがどんなになってるのだろうか・・?
    上から雨は振っていますが、床に落ちた水滴はポチャンポチャンと水が跳ねる水渋きの輪が出来るように床から細工されています。

    前列の観客は濡れなかったのだろうか??


    月影千草(夏木マリ)はアニメとまったく同じでした。。
    よくもあれだけ似せたと関心するくらい・・。

    舞台として客席も使用する場面が多かった。
    これはいい。観客と一体になれる。
    まさに舞台上の芝居だから、実際の観客が芝居のなかでも観客になってます。



    いあいあ、何が良かったって、夏木マリの演技は素晴らしいです!(^0^)

  • 満足度★★★★★

    おもしろい!
    北島マヤ・姫川亜弓の永遠の物語の第一章って感じですね。

     夏木マリさんの月影先生は必見。最初の登場で客席から「おぉ~っ!」って声があがってました。
     大和田さん熱演。奥村さんはこれが初舞台とはびっくり!

     音楽劇の部分は、本格的なミュージカルシーンとなっていて見ごたえがありました。

    バックステージツアー参加。さいたま芸術劇場の舞台に立っちゃったぞ、わーい♪...って気分になりますね(笑)

    ネタバレBOX

    客席降り多く楽しい。
    本水はかなり迫力あり。(真夏の公演なので涼しげでよい感じ。)
    ラストの紅天女のシーンは夢幻な風情。



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