CRANK UP 公演情報 CRANK UP」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.8
1-11件 / 11件中
  • 満足度

    酷い
    見ていて恥ずかしくなってしまった。高校生に毛が生えた程度のクオリティ。
    実際に学生の発表会であれば微笑ましく見れたかもしれないが3500円となると…。

    ネタバレBOX

    脚本には矛盾が多く、演出も一貫性がなく雑。
    例えば新崎の撮影シーン。新崎が大袈裟な演技をするところが面白味であり話の中心だが、何故かこのシーンのみ谷本が棒読みの演技を始める。
    また日向の演技も非常に拙く(これは役者の力量の問題だろうが)、新崎だけが責められていることに違和感が残る。
    ドラマを作りたいのであればコメディ部分も筋を通さなければいけない。思い付きでつけられたかのような浮いた場面が散見される。
    役者の演技も「面白げ」に喋ろうとわざとらしい抑揚をつけ内容が一切伝わらず、感情的になるシーンも「良い台詞風」に喋ろうとしているためリアリティのかけらもない。感情的になっている自分によっているかのようだ。
    BGMも統一感がなく、転換が雑。またここまで暗転の多い舞台は久々に見たがこれは演出家の能力の問題ではないだろうか。
    終盤の繰り返しのシーンも冗長。百瀬が死んだところで盛り上げるつもりが、「もうわかったから」という心の中の突っ込みで冷えていく。
    百瀬、起きないでくれと半ば祈るような気持ちで見ていたがやはり奇跡の復活。
    「大事なのは次のカット」と言っていた彼らの決意は何処に行くのだろうか。

    細かいことは気にせず雰囲気を楽しんでくれ、という作品か?
    メッセージ性も非常に表面的な台詞通りのものしかない。また話はそれるがキャバクラで働き生活費を稼ぐ女優を頭ごなしに否定するシーンは理解に苦しむ。短い時間で高額の時給を稼げる仕事を選び、女優業により多くの時間を割く判断は一つの考えとして真っ向から否定出来る物ではない。そしてそこで仲違いしたかのように見えた二人は特に解決することなくラストを迎える。

    好みではないという以前に真面目に本気で取り組んだ結果出来上がったものと思えず厳しい言葉が続いてしまった。
    そして突っ込み所の多い作品の方がある種記憶に残るのだなと気づく。

    終演後、ほとんどの観客が役者との面会のため劇場に残っていた。
    関係者へ向けた発表会か。
    このような厳しい目の届かない閉鎖的な環境でクオリティをあげていくのはかなり難しいだろうが、やるのであれば一般の観客に届くよう頑張ってほしい。
  • 満足度★★★

    演出の力
    演劇というのは、同じ作品でも、演出、俳優、また当日の観客の反応によっても変化します。だから面白いのでしょう。この話、演出の力が大きかったと感じました。まず、最初の場面、ここが最後まで観ると大きなヒントだったのでしょう。私は「先入観」で乗り損ねてしまいましたが、演劇だからこその舞台進行が上手いと思いました。最近舞台で映像を取り入れ、極端な場合は映像で舞台背景を作ってしまう場合もあります。今回の映像の使い方には納得、映画サークルですから当たり前なのですが。最近休憩無し2時間超という作品をよく観ます。空白を作りたくないという意図は分かるのですが、私にはちょっときつい。1時間半ぐらいなら良いのですが。。。

  • 満足度★★★

    謎の違和感
    大学の映画サークルの元仲間達が生み出す物語。
    学生時代、映画撮影の最中に起きた事故で亡くなった筈の友人が、何故か主人公の目の前に現れる。
    友人が成仏出来ないのは、未練があるから。
    亡くなった友人の為に、主人公は中断してしまっていた映画撮影を再開しようと、かつての仲間達を再び集め始める。

    ネタバレBOX

    あまり満足出来なかった。後半、長く感じた。
    役者さん達はそれなりに経験のある人達だったと
    思うし、演出も舞台中央の大きな盆をレコードのように回転させる演出が目新しく見れる。
    しかし、そんなに大学生に見えない。
    登場人物の一人一人に何故かあまり存在感や魅力を感じられなかった。
    ちょっと、芝居の練度が足りなく見えたかな。
    首のタオルを落としてしまう。手帳のペンを落としてしまう。病室のイスを倒してしまう。雨の屋外で落としたタオルで、顔拭くかな……
    「鈴井組」「百瀬組」言い間違えてしまう。「腑に落ちた」一瞬台詞出てこない。
    少し、ミスが目立った。稽古に時間をかけて、失敗して、修正したり、役を落とし込み切れていれば、起きないミスではないかと思った。
    らしくないな、嘘っぽいなという場面が一瞬ずつだったとしても積み重なれば、全体に響く。
    最後のビデオを回すシーンで感動出来るかは、途中のシーンで入り込めるかがカギだから、あまり失敗は出来ない。
    ビデオの中の芝居に役者の声を後付けしているみたいだったけど、口パクと音声のズレがやや大きく感じた。
    永山さんは、服装とキャラクターが合ってない気がした。服装は奔放なのに、落ち着いていて優しげな人だった。フィルムカメラを使っているシーンがあったけど、カメラはキャノンのTいくつかな? 露出が自動決定されるカメラみたいだけど、永山さんがそういうカメラを使うかな? 喋りながら、あちこち歩いてあんなに素早く被写体を見つけて撮るかな? 脇閉めも甘い気がして、カメラをやっている人にはちょっと見えなかったな。
    直也監督、学生監督なのに役者の芝居も見ないでキャスティング、そしたらとんでもない人来ちゃいました、なんてヒドイじゃないか。しかもやる気を無くした他の役者に逆ギレ。そりゃ他の役者もヘソ曲げるでしょうに。勿論だからって役者が現場放棄なんて許されないけど。
    キャバクラのバイトをしている人が美人だった。彼女は公務員として働いているという嘘をつくが、彼女の友人はキャバ嬢として働いている彼女を知っており、嘘を指摘されてしまう。で、キャバクラで働く理由を説明する際に涙を流す訳だけど、「私可哀想でしょ」の涙に見えてしまった。良いのかな。「本当に一生懸命やったけどこうなってしまった……」ならばちょっと位は同情出来るのでは。何よりも、公務員だなんて嘘をつくのは良くない。金の為なら堂々と言えば良い。役者としてのし上がってやろうとか、情熱がある人は、本当になりふり構わないと思うし。 自分が言えないような仕事なんてするべきじゃない。でも、やっぱり女優として売れても、絶対に昔を知る人間にいじられるし、やめた方が良いのかも。
    ひっぱたく女は嫌いだ。やり返されても知らんぞ。ちょっと引いてしまった……
    セットの張り巡らした鉄骨は良いと思ったけど、床のフローリングのようなデザインはでこぼこしていて役者が歩きにくそうだった。転んだ時を考えると危ないんじゃないかな。抉りそう。
    主人公の方、福士蒼汰風でしたね。最初の目つきが 、不気味で怖かったです。
  • 満足度★★★★

    意外な展開
    本格的ストーリーでした。

    ネタバレBOX

    死んだ友人のために、途中でストップした自主映画の続きをやって完成させようと企画した男と仲間の、自立というか再出発の話のように進みつつ、実は友人が死んだんじゃなくて、彼自身の方が交通事故に遭い、意識不明のまま3年間目が覚めなかったことが明かされる話。

    そう来たかって感じの驚きでした。

    そして、身動きしていなくても、周囲の人の会話は聞こえている場合があるということでした。注意しなければと思います。

    撮影現場の状況などが分かって参考になりました。思い通りに行かない人生も表現されていました。

    ただ、工事現場などで行われていたと思われた会話がベッド回りの会話だったということを説明するために色々な会話がベッド回りで再現されたため冗長になり、上演時間が2時間15分ぐらいになってしまいました。全ての種明かしをする必要はないと思いました。
  • 満足度★★★

    なんというか・・・消化不良というか・・・
    ステージに明かりが入って、沼田・吉田両君の姿が浮き上がる。これだけで“あっ上手いなぁ”と感じてしまった。多分他の方たちもそれなりのレベルにあると思う。だが、なんか空回りしているというか、上手く流れていない気がしてならない。互いへの遠慮のようなものが感じられた。前半少々まどろっこしてが、ラスト近くになっての演出は面白かった。が、これも出演者たちが上手く流れていないせいか、仕込みの多さのせいか、作り過ぎな気がしてならない。“上手いのにもったいない”少しばかり消化不良で終わった。

  • 満足度★★★★

    どんな無名の映画にも、その裏にドラマあり
    真摯な舞台づくりの意気込みを感じました。 
    少し過剰ぎみな演技に最初なかなか入り込みにくかったが、慣れてくると面白くなってきたので公演時間が長いのはそういう意味でもありがたかった。 
    映画の製作過程シーンにリアリティーと可笑しさが溢れていて見どころだと思います。 

  • 満足度★★★

    夢という仕掛け
    元・青春事情の高桑さんが脚本の、
    青春から少し時間が経った人たちの物語。
    人間の再生、というか、前に進むことの大切さ、みたいな。
    高桑さんのブレなさが伝わってくる本。

    しかしあれですね、今この現実がひょっとしたら夢かもしれない、
    みたいな感覚は、やっぱ面白いですね。
    作中に撮影される自主映画『パラレル』のストーリーとも相まって、
    マトリックス的感覚、というかなんというか。

    風姿花伝に仕掛けられた盆舞台と、中盤以降の仕掛けがおもろい。
    あと、役者のキャラが濃い。
    伝説の役者・新崎(平澤智)がキャラ濃すぎでおもろい。

    素直に突っ走る青春、から一歩年齢を重ねた人たちの、
    ほろ苦い思い。
    僕はわりと人間がひねくれている方なので、
    「感動したー!!」
    というよりは
    「仕掛けが面白い」みたいな感想に行き着くのですが、
    素直な方は十二分に感動できるかと。

    キャラに重心が行き過ぎて、台詞が若干迷子になってる部分とか、
    もったいない感があります。
    後半の重たさも、もう少し。もう少し短いと、より観やすいかしら、なんて思います。

    今の私たちには、前に進むために区切りが必要、
    という助監督の決断、かっこよかった。

  • 満足度★★

    カット!
    で終わるのだけれどこの芝居にそう言いたい。冗長。あと20~30分は短くできるしその方がもっと良くなるはず。

    ネタバレBOX

    途中で話が一変する、というか現実に戻る。事故で死んだはずの人間はまだ生きていて、実は事故にあったのは主人公の方で意識のない植物人間となっている。すなわちそれまでの舞台上の現在は主人公の頭の中で起こっていたこと(夢)になる。ここまではいい。ここからラストまでの流れが退屈。主人公が事故にあって目覚めていないことは一目瞭然なのに、それを説明するかのような前のシーンの繰り返しやラッシュ(映像とはいえこれも繰り返し)をみんなで鑑賞するのを見せられるのはしんどかった。冒頭の2人の会話が、観終わって振り返ったときに胸に響きあのシーン良かったなあと・・・。
  • 満足度★★

    青春
    映画・・というよりドキュメンタリーを見ているような感覚になった。
    きっと彼らと同世代、同じような夢を持っている人たちなら共感できそうな物語。
    円形の台を使った演出が面白かったと思う。

    ネタバレBOX

    芝居に関しては演技の良し悪しにバラつきを感じた。
    それぞれ自分の演技に精一杯で役同士のコミニュケーションが出来ていないように見えた。
  • 運営面で難あり
    初見の演劇ユニット(劇団ではないという)の初日公演。芝居は面白かったが、運営面で残念なことがあった。観客マナーの悪さと主催側の対応の拙さが気になった。あまり運営面は書き込まないが、今回は危機管理が絡む。
    上演時間近くに入場した人が、通路最前列に椅子を置き観劇していた。実質一番観やすい席となるが、そこは通路である。非常時の際の避難通路として確保しておくもの。客とは言え、主催者はしっかり断る等の対応をすべきである。この危機管理の甘さと他の観客(自分も含め)の心証を悪くしたと思う。

    芝居は先に書いたとおり面白い。それは映画製作に関わる若者の群像劇で、等身大と思えるような清々しい印象を受けた。
    芝居は★4である。
    (上演時間2時間15分)

    ネタバレBOX

    過去・現在・未来のパラレルワールド...そのキーワードに示される観せ方は、演劇(映画も同様)手法としてはよく見かけるもの。しかし、少し捻りもあり凝った作りになっており、最後まで飽きさせない。それだけ緩急あるテンポとキャラクターを立ち上げた役者の演技力が素晴らしい。

    舞台セットは、中央に回転する盆舞台。後方には左右非対象の階段状のスペース。それを囲うようにパイプの組み合わせ。イメージは廃墟、工事現場といったところ。このセットは後々印象深くなる。

    大学の卒業映画製作を通じて描かれるドラマ。製作することができるのは1本、企画は同期2人(百瀬亮役・沼田星麻サン、鈴井直也役・吉田朋弘サン)が持っているが、結局1本に絞込み撮影を開始。多少のギクシャクを残しつつも順調に進んでいた撮影終盤に事故が...。撮影は中断し、映画は未完成のまま3年が経過した。その間に仲間はそれぞれの道へ。
    何とか完成させたいと、撮影を再開させようとするが、問題が山積する。

    芝居の構成は映画のカットバックのようである。過去シーンを現実(病室)で丁寧に重ね合わせるが、ほとんどを再現させているようでぐどく感じる。パラレルワールドの世界観を表現したい気持は解るが、1~2シーンの回想に止め、イメージを伝えるだけでも十分ではないか。
    病室(カーテンを映写用の幕に転用する)での上映会。未完成の映像、そこには公園か広場が映し出される。先の舞台セットがパイプ等の無機質であること、その撮影現場は緑葉に光輝く自然豊かな場所であったという、その対比もよく考えている。芝居としては、伏線も巡らせ、構成も緻密にし観せようと工夫している。

    ラスト...病室の見舞いに「フリージア」の花が...その色は黄色っぽい。その花言葉「無邪気」はこの映画製作に携わった人々そのもの。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 運営が
    小劇団ではよくある光景と言えば光景ですが「自由席」の認識がおかしい。
    時間ギリギリに来て座りたい席が埋まってる→後ろの席は嫌→だったら最前通路に椅子を置いちゃおう。

    となるのがわからない。

    早く来て通路側を確保して通路部分がクリアになる事を確認しているのに無い筈の空間が埋まる。

    例えば、完全満席で通常の座席位置が埋まった上で当日券の観客を入れるなら仕方が無い。そうじゃないんだから。

    じゃ、これから開演直後に入って「前がいい」って駄々をこねればOKって事になる。

    芝居の評価以前の問題です。

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