明治座 四月花形歌舞伎 公演情報 明治座 四月花形歌舞伎」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    昼の部
    3作ともよかった。葛の葉の七之助、悲しみがにじみ出てくる。見ていて愛おしくなるほど。末広がりは明るく楽しい作品。女殺油地獄、こちらは文楽でも見ているが、人の持つ業はなんとも仕方がないのか、近松の作品はいつ見ても人をうまくあぶりだしている。菊之助も好演

  • 満足度★★★★

    浮かれ難い「浮かれ心中」と幽玄美の舞踊
    夜の部、観劇。

    「浮かれ心中」は、今でも、勘三郎さんと三津五郎さんが、如何にも楽しげに演じていた舞台が、昨日のことのように、鮮やかに思い出されます。

    息子さんの勘九郎さんが、どれだけ、お父上の愛した演目を軽妙洒脱に演じて下さるかと、期待しましたが、残念ながら、持ち前の生真面目さが邪魔をして、まだ懸命に、演じている様子が見えてしまって、舞台を弾けさせるだけの芸の余裕が感じられませんでした。

    一方、舞踊の「二人椀久」の方は、幽玄美と、優美さを如実に、表出した、傑作舞踊に、しばしの憂いを忘れて、堪能させて頂きました。

    菊之助さんと七之助さんのコンビの舞台は、今後もどんどん上演してほしいと思いました。

    ネタバレBOX

    「浮かれ心中」の、ある有名人の不倫ネタは、市井の反感を考えると、ちょっと、この場には相応しくない気がしました。

    「浮かれ心中」の、宙乗りならぬ、チュウ乗りは、とても楽しく、絵になります。

    勘九郎さんが、いづれ、この役を我物にされた時の舞台を楽しみに待ちたいと思いました。

    菊之助さんと七之助さんの、饗宴舞踊の見目麗しさは、しばらく、脳裏に留まるに違いないと思います。
    芝居心のある方の踊りは、本当に、極上の芸で、魅了してくださるなあと、感嘆しました。

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