満足度★★★★★
無題1763(16-053)
19:30の回(曇)。
19:20会場着(間に合わないかと思った)、大小の椅子席、2列、端に座ります。
真ん中に木製のテーブル(デスクライト、メガネ、色鉛筆)と椅子(2)、入口からみて奥に濃い茶色のテーブル(小さな箱)と椅子(3)、壁沿いには、セーター、カップ、コーヒー、お茶、蜂蜜、新聞、分厚い本、ポット、電話など、入口横に小さなソファ。
前作「私たちはまだ(2015/11)」から3ケ月、8作目か。
前日、1Fでtea for twoの公演を観ているので2日続けてここに。
19:31二人登場、前半、BGMがしばらく続き~20:55終演。
「腑」とは。
「小島(畑中さん)」を中心にした2つの時間軸が交互に現れる。
うっすらと降り注ぐオレンジ色の照明の下、淡い会話は時間に吸い込まれ過去へ流れる。
造る者、造られた物。何を込め、何を見出すか。届くものなのか、受取りに行くものなのか...それらが共鳴する、小さな箱。
しばらく前、といっても数年前、よく絵を観に行っていました。上野には美術館も多いので朝一番に行って企画展を2~3回眺め、常設展を一巡り。ゆっくり歩いていると、ふと声を掛けられたような(錯覚)気になり、足をとめ、絵を見つめる、ということがよくあります。
そのとき、描かれた時代も国も文化も違うのに、隣に画家がいるような感覚。
作品が語るというより、画家の声が遠い遠い彼方から語りかけているような気がするのです。
今夜は蝋燭の灯りとはいきませんが、静まり返った夜、弟子と姉妹、記者、職人のつながりは悔恨へ至るのか、始まりに戻るのか。
COoMOoNoを観ていると、いつも畑中さんの声は城達也さん(ジェットストリーム)を思わせ、昔のように、深夜、ラジオドラマを聴いている懐かしさを覚えます。
たとえば、その頃の音源があるか調べたらYou Tubeにありました。ラジオドラマ「2001年宇宙の旅」「神聖代」...SF、他にも啄木、いろいろ、もう一度、一番聴きたいのは「第七官界彷徨」。