満足度★★★★
星の女子さん「トゥルムホッホ」、別役実(戯曲)・北村想(世界観)・小津安二郎(台詞回し)愛が随所に。どこにもない自由な場所、昨今の情勢と併せて濃密な寓話性。最初から別物に見えるスージーの身体感。岡本さんの無常感が作品の柱。元山さんのキラー感と二宮さんのやられ役感。
満足度★★★★
鑑賞日2016/05/14 (土)
メルヘンを現代に馴染ませ、かつ未来を見通しているかのような作り。突拍子もない思惑がトントンと進んでいく辺り、やはり根幹はメルヘンなのかな。悲愴な時代を背景に、それを嘆きはするけど恨むでなく、朴訥に生きる者達の不思議な空気感が心地良い。岡本さんの感情があるんだか無いんだか分からない微妙なバランスの芝居がそれを作ってる印象。一方、鈴木さんの役どころはコミカルでシニカルでダーク・・・表情で場の空気を変える。劇団両女優が良いバランスで芝居を引っ張ってたな~。もはや定番となった二宮さんの芝居は安定して面白く(照れる芝居好きやわ~)、客演陣も新しい空気注ぎ込んでる感じ。ビンタ封じられた(?)元山さんの渾身の照れ隠しが宿る右拳w、平手さんは個性を活かされた感のある配役がハマってた。