車窓(まど)の外は星の海 公演情報 車窓(まど)の外は星の海」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度

    鑑賞日2016/04/10 (日)

    価格2,000円

    死者には天上に行くか希望する相手(生者!)と共に冥界をさまようかの選択権がある…という設定の物語。
    主人公の死の真相をめぐるミステリー風味なども悪くないが、終盤で主人公が愛する兄と冥界をさまようために策略を巡らすのに至ってはもはやホラー。
    いや、ホラーなのは良いのだが、共に冥界をさまよわせる生者が、自分を死に追いやった相手なら…あるいは少し譲って死に物狂いで愛した相手ならまだワカるが、よりによって肉親とはどういう神経か?
    ここでそれまで積み上がってきたものがガラガラ音をたてて崩れるような、あるいは真面目な顔で語っていた相手がふざけた顔をして「な~んちゃって」と言ったような気がして一気に白けてしまった。詰めを誤ると作品は台無しになるんですねぇ。
    某人気演劇集団を思わせる作風は好みだったのに残念至極。

  • 満足度★★★

    演出、演技に魅力がほしい
    物語の構成は面白い。タイトル「銀河鉄道の夜をモチーフに、この春、風凛華斬が送る心温まるファンタジー 『車窓(まど)外は星の海』 命の最後に訪れる選択…あなたならどちらを選びますか?」 からファンタジーをイメージしたが、その内容は真逆かも...。上演時間2時間弱で面白い物語であるが、その内容を体現する役者の演技に魅力が...。そういう意味では勿体無い。

    素舞台であるから演技力がなければ、その物語は動かない。人の思い遣り、愛憎が交錯するという人間ドラマは、その心理描写・情景描写がしっかり描ければ面白いものだったと思う。個人的には好きな展開であるが...。

    ネタバレBOX

    梗概は、説明引用し「事故で命を落とした明日香は、魂だけの存在となり「銀河ステーション」に辿り着く。 そこは、転生のために乗り天上へと旅立つ「白い列車」と 今のまま永遠に銀河を彷徨い続ける「黒い列車」のどちらかを選び乗り込むための場所だった。 「黒い列車」には生きた人間を連れて乗れるという。 憎い相手に永遠の苦しみを与える事も、 愛しい者を永遠に自分のものにする事も可能だという。 たった一人の肉親である兄、タクトと別れ、安らかな転生を選ぶか それともタクトと共に永遠の旅を選ぶのか」と...。その死…なぜ死んだのか、その原因は何か、実は殺害された。では、どうして殺されなければならないのか。兄妹を中心に周りの知人が絡んだ推理。そして犯人は…。

    作風は、サスペンス・ミステリーというイメージである。物語としては面白いと思うが、その観せる力が弱い。
    例えばストーリー展開において、その人物造形がないと、行為の動機・原因が鮮明にならない。また結末に向けての展開が強引のようである。ミステリー仕立てであるので、その事件の全貌を明らかにする過程において、伏線をめぐらせておくなどの工夫が必要。恋焦がれている素振り、兄・妹に対する嫌悪感などがある。そして自分の死を簡単に受け入れてしまう疑問。死(後)という感情の重みが伝わらない。またステーションの担当案内人がその世界のルールを無視してでも助けようとする理由などは、カーテンコール後に明らかになる。それらは全て台詞で説明し、その状況や雰囲気から察することが出来ない。それを体現する役者の演技力(表情含む)に情感がないため、感情移入が出来ない。観客(自分)は演技を眺めているだけ。

    脚本は面白いと思えるだけに勿体ない。白列車、黒列車の選択についてその緊迫感がない。それだけこの世界に時間という概念がないのかも知れないが、明後日とか明日という台詞もある。その期限に対する切迫感もない。また小物(ナイフ)は、お粗末なもの。次回予告の説明時に使用する太刀...その刀身は美しい。それだけにナイフも緊張できる物を使用して欲しかった。

    もう少し丁寧に描くために、演出に工夫と役者の表現力があれば...。重ねて脚本は面白いと思えるだけに勿体なく残念である。

    次回公演を楽しみにしております。


  • 満足度★★★

    面白かったけど・・
    心温まるファンタジーと言えばそうかもしれませんが、少し違うかな?という感が残りました。妹の死に対する兄の想いや、妹の対する周りの想いが薄いような・・皆、自分の事ばかり?という感じでした。途中からサスペンス要素も入ってきて面白さはありましたが、何となく消化不良でした。役者さん達の演技力は差があったように感じ、主役の方には、もう少し熱演してほしかったです。と、色々消化不良な点はありましたが、面白かったです。

  • 満足度★★★★

    意外性が・・・
    ファンタジーな題名からは想像もしなかった後半愛憎劇ドロドロ?! にどんな結末になるんだろうと思ってしまったが安堵しました。 案内人の水無月のお衣装可愛かったです。主のハスキーな声いいですね。

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