満足度★★★
日常の軋み
違和感というか、漂う居心地の悪さはさすがです。風間杜夫さんは凄い人でした(間が絶妙)小泉今日子さんはそこに存在しているだけで雰囲気勝ちですね。
満足度★★★
キョンキョンはどうしてもキョンキョンで、美しかったり、なまめかしかったり。
倦怠期を迎えた夫婦の物語。
風間氏とキョンキョンの色々訳あり(誰にでもある) の夫婦像。
幼稚な感想ですが、キョンキョンが倦怠夫婦の性生活を演じるなんて!びっくり!
キョンキョンはどうしてもキョンキョンで、美しかったり、なまめかしかったり、
単なる熟年の妻には見えない魅力が出てしまうのは、戯曲の想定の範囲内なのだろうか
とても気になる。
岩松さんの戯曲は、それぞれの事情を、語られるセリフの中から推測していく
しかなかったり、微妙に会話が食い違っていたり、だれの発言が正しいのか
わかりにくかったりと、わかりやすくするための脚本ではなく、
普通の生活から出た言葉が書かれているのが面白い。
本作では、実際に舞台上に登場しない人物(2名)を想像させられるのが、
いかにも岩松氏のホンという感じです。
加えて、岩松氏演じる、失踪男の滑稽さも面白くもあり、
これらの人物には、非常に苛立ちを覚えてしまう。
これも岩松さんの世界に自然と浸ってしまった結果かもしれない。
そうなってしまうのが、普通の人々、普通の生活というものか。
満足度★★★
鑑賞日2016/03/20 (日)
座席1階I列
観てきた!
公演詳細の説明文、または公式HPのStoryに書いてある設定や状況説明は舞台上では一切語られないので、事前に読んでおいた方が良いかも。
知っているかどうかで、理解にかなり差が出ると思います。
有料のパンフにはきっと書いてあると思いますが。
調べてみると、『蒲団と達磨』という戯曲の後日談なんですね。。。
機会があれば読んで見ようと思います。
穏やかな日常の裏に微かに生じる不協和音。
野村家と、野村家を取り巻く人たちの人間模様がじっくりと描かれていました。
今回は小泉今日子さん目当てで観劇。
普段ほとんどドラマを見ないので、こういうしっとりとした演技もされるんだ、と新鮮に感じました。
熟年夫婦の倦怠感と時折見せる艶のある雰囲気とのギャップが印象に残りました。
満足度★★★
緩やかに流れる夫婦と家族の時間
個人的に劇場がリニューアルして初めて観劇。
3組の夫婦が登場するが、世代によって「あれがアレでアレだから」な会話も受け止め方が多分に変わっている。
夫婦間の微妙なズレも、銀婚式を過ぎるくらい一緒に暮らしているアッパーな中高年世代に受けそうなチェーホフ岩松氏の不条理不道徳感ありげの約135分。
満足度★★★
豪華メンバーなのだが
風間杜夫、小泉今日子、小野ゆり子。出演者は豪華なのに、いまひとつピリッとしない。なぜだろう。それぞれの複雑な胸の内を出し切れてないのか、脚本に難があるのか。
ベテランの風間杜夫が要所で締めてはいるものの、ちょっと違うかな、という微妙な違和感は解消されないまま、最後まで来てしまった。もっと何かあるはず、という期待感は、カーテンコールが終わっても消えなかった。
キョンキョンの色っぽさがうれしい。