いちご畑でつかまえて 公演情報 いちご畑でつかまえて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★★

    「恋は状態異常」とはいうけれど。
    ジュルネ・ソワレ観劇。

    座席は入って右方向に3列、
    左方向の壁沿いに1列のL字型。
    上演時間は60分。

    終演後に台本販売あり(800円)


    右方向の最前列は桟敷席でしたが、
    見た感じ座布団がかなり厚かったです。
    (わたしは椅子席に座ったので、座り心地は謎)

    開園5分前までの間、土足であがって良いマットがアクトエリアに敷いてあるので、
    手前に座ってもあとから来た人が奥に行きやすいので良かったです。
    (自由席でも「奥から詰めて座ってください」という現象が起きない)


    スカートで桟敷席に座る人のために、
    ブランケット等があると良いなと思いました。
    (荷物預かり対応など、スタッフさんテキパキしてて動き良かったです)

    自分はジュルネソワレと観ましたが、これマチネもあったんですよね…
    疲れもセリフの揺らぎも目立たなくて、
    公演の間の時間も短いのに、役者さんすごいな~と思いました。

    いちごのような甘酸っぱい気持ちをキュンキュン感じる、
    でも甘い話ではない作品でした。

    ネタバレBOX

    登場人物が隠そうとしているけど
    客席には感情がだだ漏れになっていること、
    また、逆に最後の方まで明かされないことなど、
    60分にギュッと詰め込んでいて面白かったです。

    30、40、50代の女性が組んでいるという設定で、
    感情表現や
    特にネット(LINEやPC操作、デジタルタトゥー)に対する世代的な意識の違いを
    うまく織り込んでいて、面白かったです。

    50代のビーさんの、
    おばさん的な図太さと少女のようなトキメキを抱えている様子がいいバランスで愛らしかったです。
    名前を聞かれるシーンで、手が手錠をかけられたようになっているのを見て、
    そしてカタカタと震える姿を見て、
    心情のあらわしかたが細かいなぁと思いました。

    40代エーさんは、職業的な堅さとある方面への無知さが同居していて、
    時おり口にする聖書の言葉が後々そういうことかーってなるの楽しかったです。
    別の登場人物も言いますが「なんか、いい」って表現がぴったりでした。
    耳元でとどめをさされたあとの「そうですか」に、鳥肌がたちました。

    30代シーさんは、
    おちゃらけているように見えて女心をぐいぐい感じさせてくれて、切なかったです。
    ラスト付近の3人の背中合わせのシーン(あえて顔を見ないところが大人の女の絆だなぁ…)でも
    わざときっかけになってて優しい人だなと思いました。


    男性二人は、
    ひとりは現場感、ひとりはスーツとか、
    濃いめの顔と薄めの顔とか、
    色々な意味で対称的な人物像で、二人しかいないのに広範囲をカバーしているなと思いました。

    農家の方は、
    怒りと信じたい&信じられないの戸惑いをおさえつつ感情がビンビン感じられる「誰ですか」のあたりと
    自分の惹かれているという感情を冷静に、でもとても熱い言葉で言うシーンが好きでした。

    農協の方は、裏に隠している疑問疑惑に対してうまく隠しつつ
    みんなから見えない部分ではかなりはっきり出していて、
    誘導する時の行動言動とかとか
    若さゆえのやりすぎる勢いとか、
    彼の気持ちはわかりつつも「悪魔だよ…!」と思いました(笑
    ネクタイのシーンは、傍目から見ていてもかなりドキドキしました…!


    ラストシーンの
    滑稽で、生まれ変わりつつもやっぱり彼女たちは彼女たちなんだなーって所に
    笑いながら、とてもスッとしました。

    最初は全部食べたけど、
    最後は全部食べないで残していくところに、
    オンナゴコロを感じました。

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