満足度★★★★
微温的な展開から...
現代若者の恋愛模様が切なくも悲しいように展開される。どうしてもこの脚本「ベター・ハーフ」(鴻上尚史 氏)で公演をしたかったとは、劇団しおむすびの喜田光一氏の言葉。奇しくもこの公演を観た前日(2016.3.10)に日本劇作家協会会長に就任(2016.3.1就任)したことが公表された。
物語は、インターネット普及により男女の出会いにバリエーションが出来たが、いまだに恋愛に慎重または奥手のような若者が初々しく描かれ微笑ましい。その一方で、マイノリティーに関する社会的問題を絡め、単なる恋愛話にはならない。
脚本は面白いが、それを体現する演出と演技が追い付いて行かないように思われた。