満足度★★★★★
リリオム/真夏の夜の夢
「リリオム」はバレエでここまで語ることができるのかと驚いた。今のユングとコジョカルだからこその味わいがよい。もっとも、感涙にむせぶのであれば、より直接的なミュージカルのほうが泣ける。ノイマイヤーのプレトークは穏やかな語り口で、内容のほかに三浦氏がやたらと詳しいことにも興味をひかれた。「真夏の夜の夢」はメンデルスゾーンの音楽以外もあり、特に前衛的な雰囲気の振り付けのところがとても気に入った。菅井円加は丁寧な踊りでいいダンサーになるだろう。今回の来日公演ではノイマイヤーの才能に圧倒された。