あぶくしゃくりのブリガンテ 公演情報 あぶくしゃくりのブリガンテ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • カテコ込みで約1時間55分。すごく面白かった!駅前劇場の横長小空間で、ドタバタのギャグもハッとさせられる名セリフも大胆な風刺も大盤振る舞いの福原充則ワールド。演劇ならではの仕掛けもふんだん。昭和が息づく、又は支配する平成の姿…。佐藤B作さん、銀平さんの体当たりの親子ネタに大笑いし、劇中の親子対立を彼らと重ねる。安藤聖さんの抑制の行き届いた緻密かつ熱い演技に見入る。親子のみならず男女の闘いも熾烈。

  • 満足度★★★

    「東京No.1親子」 是非また観たい
    佐藤B作さんが息を切らしたり一瞬台詞に詰まったりしてはいましたが、その目まぐるしい展開と圧倒的なパワーには、一日一公演なのも納得です。

    いくら幸せを願ったとしても、自分の妻に自分の父親と結婚してくれという息子の気持ちは到底理解できるものではありませんでしたが、そもそも感情移入を求められるような作品ではないのでしょう。しかし、安藤聖さんの「結婚したいのはずっと二人このままでいたいからじゃないよ。これから二人で一緒に変わっていきたいからだよ。(うろ覚え)」といったような、胸を打つ台詞の数々には目が覚める思いでした。

    劇中の親子の掛け合いは実際の親子の関係と重なり、どこまでがアドリブなのかはわかりませんでしたが、そもそも虚実のあわいが不明瞭な作品なので、アドリブが舞台世界を壊す事なく楽しめました。

    銀平さんがB作さんに叱咤される場面は、自分も一緒になって父親に叱咤されているような気分になりました。「東京No.1親子」の次の公演も是非観たいです。

  • 満足度★★★★

    ブリガンテってイタリア語か
    実の親子と女優が繰り広げる、たまに哲学詩的なセリフとアドリブみたいな行動を見ていたら次第に熱量が上がる心地良さ。
    笑っている内にOLからボクサーや権力者、牢屋の老人など、ごちゃごちゃした流れの中で見せる役の切り替えの面白さ。
    ベテラン芸を見たって感じ。
    約110分。

    ネタバレBOX

    親の願いと反比例した子供の育ち方、汚れ仕事と思っている?息子と、清濁併せ持った世の中を生きなければないのが、ごく当たり前の人生。
    虚実入り組んだ話でしたが面白かったです。
  • 満足度★★★★★

    ワチャワチャしてザワザワする魅力満載
    虎の穴だな。あしたのジョーもチラリと見えたけど、愛の鞭、いや、愛とムチを観た。それにしても、安藤聖さんの魅力満載で溺れる。立ち姿を見つめる客席の視線がサクラ色だった。彼女の素敵で大きな口に、みんな呑み込まれてしまったな。惚れたな。●安藤聖さんの魅力。スタイルの良さも美しさも言わずもがな。加えて、あの感情をデフォルメした表情がクセになる。決して自然な演技の女優さんではない。ちょっと濃い表現の毒が全身を痺れさせる。中毒性がある。観終わった瞬間におかわりが欲しくなる。●人間の欲望は果てしない。みんな大きな葛篭が欲しい。大きいもの強いものに抗いながら惹かれるという原理。嫌悪しながらも、憧れる。それも真理。●一見、格好良さそうな口説き文句。それをひっくり返して甘味を破壊し、破滅の物語を展開させる作演出の福原充則さんのセンスに脱帽。ただ、つかこうへい『飛龍伝』もそうだが、弱い男が強い男にオンナを差し出す感じはザワザワする。苦しくなる。

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