書く女 公演情報 書く女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    『書く女』は2006年初演。ヒロインに黒木華さんを迎えた全国ツアー。
    主な装置は階段のみで上部の横糸たちが天に続く階段にも波打つ浜辺にも見える抽象空間。黒木華演じる樋口一葉は暗闇に灯る小さな光のよう。セリフから小説の風景がありありと浮かび、一葉の作品と人生を合わせて味わえた。私も彼女の「冷笑」が欲しい。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしいね
    参りました。楽し愛しの素晴らしい舞台だった。永井愛さんの描く人物のなんと愛らしいことか。頭にくる人物が一人もいない清々しさ。そこに政治や社会の愚かしさはあっても、目の前の人物に憎しみがない。帰りの足取りが軽い。いい作品だ。舞台で、あんなに美しい雪を観たことないな。●同じ人物を描きながら、井上ひさし氏とこんなにも違うとは。どちらが良い悪いではない。どちらも素晴らしい作品。●木野花さんはバケモノだ。素晴らしすぎる。可愛らしさで突き抜けている。「万歳三唱」で声をちょっぴり裏返す中に、その愚かしさを忍ばせる。貧しい市民の象徴。明るく賑やかです愛に溢れた妹を、くるくると表情を変え、可愛さ満点に朝倉あきさんが好演。●特筆すべきは長尾純子さん。作品に、豪快な立ち居振る舞いと物言いでアクセントを付けた。柔らかな空気を一変させる最高のスパイス。大きな劇場に合わせた彼女のオーバーアクションがジャストフィット。彼女の力量が正当に評価され、今作で日の目をみると確信している。●黒木華さんの纏う柔らかな空気が、作品を万人に愛されるものにしている。ポーズを取りながら筆を執る姿が愛くるしい。モノローグや高笑いにぎこちなさが見える部分もあるけれど、台詞と視線の交換が美しい。批評家斎藤との対決を楽しむ姿に、戦う相手がいればこその成長を実感する。●日なたで遊ぶか、日陰で生きるか…自分が生徒指導の基盤としていることを台詞で聞き、ゾクゾクした。ラストで、我が故郷の「伊勢崎銘仙」を欲する一葉家族に、さらに親しみが湧いた。自分の中にも郷土愛があることを発見できて、かなり嬉しい。ブラボー、永井愛!

  • 満足度★★★★

    樋口一葉が動いている。
    永井愛作/二兎社公演舞台の再演。初演は未見。演劇人永井愛は「あの名演をもう一度」的再演はやらなそうな人だ。何がしかチャレンジのしどころあっての、今回は黒木華というキャスティングがそれなのか判らないが、いずれにせよ洗練された舞台だった。生ピアノの演奏/音楽のクオリティが高い。深みがあって繊細で、僅かな色彩の違い(即ち人の心理のひだ)も逃さず捉え、並走しているライブ感がある。俳優は全てうまい。こまやかな笑い、動線や転換のスムーズさなど演出の力量も十全という感じ。
     自分は樋口文学は「にごりえ」を読んだか‥という程度だが、独特の筆の進め方が印象的で、誰にも真似できない樋口オリジナル、可憐で大胆、「天然」なイメージがあり、それが今回の役にもそこはかとなく窺えた。「天然」即ち己の持てるものをさらけ出して生きる人、とするなら彼女は生を燃焼させた人で、舞台上にはその赤裸裸な姿があった。
     後年、文壇からの批評・批判の的となるが、ある宿敵(批評家)の挑発的な質問に堂々と答える傑物ぶり、さらにその彼を友のように対する地点に一葉は立つ。成長と変化が、黒木華の身体を通した一葉に起こって行く。母と妹とのコンビネーションが絶妙。
     日清戦争へ向かう時代の世相を描写する台詞や、一葉の師匠がこぼす「朝鮮」の話など、さらりとながら、人が「時代」と無縁には生きられない証左として織り込まれているのはさすが。 とは言え‘メッセージ性’を求める向きには薄味であったかも知れない。だがどこかしら味わいある舞台だった。

  • 満足度★★★★

    初見、黒木華
    樋口一葉の話自体は置いといて、
    黒木華、やはり注目株ですね。

    今の女優で完成に近いのは、深津絵里や松たか子になると思いますけど、彼女たちに近いポテンシャルと将来性を観た気がします。

    今現在のレベル的には、感情の起伏とコントロールに難があるように思いますが、いずれ彼女たちのレベルに達するものと期待しています。

  • 満足度★★★★

    永井愛脚本×黒木華主演×世田谷パブリックシアター
    いうことで、期待ばかりで出かけてきました。期待以上の完成度。万能ピアノに繰り返しを自然に演じる俳優陣。ノーストレスでひたってきました。

    ネタバレBOX

    一葉が作品を生み出すときに漏らす笑い声の正体が後半で知れ、才能とは本当に紙一重でおそろしいものだと感じさせられました。恋を出して出して出したその先には何が残るのか。

    黒木華さんはむろんのこと、ほかの俳優陣も手堅く、愛嬌があり、愛らしくて切ない。たくさんの女性が出てきて、様々な生き方をこちらに示してきます。お母さんの生き方、妹の生き方、友人たちそれぞれの生き方。全部がまるで違うのに、時代は女をひとまとめにする。それに真正面から抗った舞台にも思えました。一葉の視点だからでしょうか、女よりも男のほうがわりと似たタイプとして表現されているようにも感じ、それがまた皮肉だなあと思いつつ。
  • 満足度★★★

    インパクトが無い…
     初演の記憶があまりないのももっともで、一葉自身のエピソードで芝居が構成され、一葉の作品のエッセンスが散りばめられてはいるものの劇的な要素もなく、あまり惹きつけられなかった。でも、黒木華の舞台は初めてだが、良かった。

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