刺青姫 公演情報 刺青姫」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 1.5
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  • 満足度★★

    パワーはあるのだけど・・
    パワーがあるのはよくわかった。
    映像を挿み、生演奏を披露し、色々工夫しようとしているのもわかる。

    ただ、肝心の骨の部分が全くのアウト・オブ・フォーカスでは、やはり観ている者の共感は得られないのではないか・・。

    取り上げた題材、最初の出だしも悪くなかったと思う。
    例の神戸の猟奇事件をモチーフに、またその根底にイジメの問題を取り上げたのもいい。
    人格の壊れた被害者もよく描かれていた。

    でもその後の展開がつながっていかない。
    ダンスの振り付けも、今が旬のアクションのパクリで、何だか色んなところからの寄せ集めのような印象。

    そして最後に全く新しいキャラであの歌が出てきて、この作品で、この人達は一体何を訴えかけたかったのだろう、クエスチョンマークがポンポン頭の中を飛び交った。


    人間の手より大きな血塗られた凶器、血まみれの手の映像。

    ただでさえ緊張感を植え付けられたところへ、狭い小屋であれだけの大音量とオーバーアクションだと、観てる側は嫌でも、煽り立てられるような圧迫感を覚える。

    心和ませる穏やかな作風で迫るのでなく、タイトに観客を追い詰めるのなら、やはり最後は緊張を解きほぐす、すっきりした出口も用意して欲しい。

    やみくもに緊張感だけ与えられ、行き場のない狂騒感ばかり残ってしまったのは残念に思った。

  • 満足度

    描こうとする世界観が滅茶苦茶。
    単なるオバカ芝居でも、社会的ニュースがモチーフのメッセージ性ある芝居でもない。デタラメを接いだだけの話は何かを伝える工夫ゼロ。122分。

    ネタバレBOX

    始まって1時間経っても物語のアウトラインすら見えず、話に入り込ませようとしていない。唐突な展開もあまりに不自然だし、個々のキャラもシーンもとても全員が理解して大事に作り上げてるとは考え難いほど荒い。結局最後まで観ても全体像や主題が全く掴めなかった。戯曲レベルで読んでみて理解できるものになっているのかさえも疑問。いったい何をやりたくて、何を見せたかったのか?

    映像を使っているのだが、見せたくないんじゃないか?と思わせるくらい効果的に非ず。暗転処理も下手だし、音響の使い方も粗が見えるため、シーン毎の繋ぎでムダな間ができ、
    流れを切っているし。最初と途中、最後と本編に全く関係なくダンサーを起用しているのだけどその意図も効果も意味不明。

    これ、話として前半のネタを無茶ブリしてる中学時代と後半の無理に収束させようとする成人後という二部構成となっているんだけど、ちっとも有機的に繋がっていないので合点もいかず、紐付けも出来ず、笑えず、考えられず、置いてけぼりにされて暴走を傍観してるようだった。

    12日ソワレは開演時間が10分押し。開演時間頃に中央に席を詰めてもらい、遅れてくる客対応として両端を空けてもらう協力をしてもらったにも関わらず、アナウンスもなく10分も押すのは開場時間に間に合って来ている客に失礼ではないのか。結局延ばした時間や開演後に入場してきた客はほとんどいなかったというのに。制作は自分が観に来たつもりで配慮すべき。

    満足度は便宜上★一つつけているが、評価に値しないものであったかと。
  • 200804101900
    200804101900@王子小劇場

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