満足度★★★★★
無題1691(15-380)
19:00の回(曇)。
18:30受付、開場、パイプ椅子席。舞台床、正方形の薄緑(ダンボール製、芝生のイメージ?)、周辺の床に白い布、正面と下手に天井近くトイレットペーパーが垂れていて、同じく天井からロールがいくつか、きのこのような手のひらサイズのランタン風の灯りも。正面にベンチシート風の横長椅子と屏風のような板(イラストはヨットの帆にみえる)。
「犬の下~(2014/11@コンシール)」を観ていて2作目です。作演出は同じなのにだいぶ印象が違いました。
役者さん交代は、当日知りました(こりっちには載っていないし、サイトにもないし、twitterくらいでしょうか。
その毛利さんは「太陽とサヨナラ(2013/10@吉祥寺)」「あの記憶の記録(2012/10@DECO」。渡部さんは「チャーリー(2015/9@ここ)」。左藤さんの2015年はこれで7作。
なぜ「Soundtrack」なのかはありますが、CDジャケットサイズのチラシは両面だいぶ凝っていて、デザインの篠原さんは「小宇宙(2013/6@SENTIO)」から数作観ています。
夏に降る雪、高校生、屋上、仲良し、空には鯨、謎の少女...どれもが(かつて読み続けていた)SFジュブナイル物のエッセンスに近い。
「52ヘルツ」のクジラは実在するようで、広大な海のイメージが深まります。空に浮かぶ白いクジラはなんだったのか、少女が背負っている簡易宇宙服(生命維持システム的な)のようなものが、なんとなく、そうなのかなと感じさせます。
目的も行方もわからないままで終わる本作、個人的にはとても好み。
ちなみに「クジラとSF」では、「ジョナサンと宇宙クジラ(R.F.ヤング)」ハヤカワSF文庫がお薦め。「神鯨(T.J.バス)」は絶版らしい。
白いレスポールタイプのギターは本物だそうですが、ちゃんと元に戻るのだろうか。客入れ、カーペンターズやビートルズが流れていた。
追記:毛利さんは「女子高生ロボット、ハル」でした、とありました。ということは「HAL 9000」からきているのでしょうか。