満足度★★★
「人間は不要?」を人間を使って表現
音楽もゾンビも全然詳しくない私は度々ポカンとつつ、考える時間になった。人力のふいごで動く機械式リコーダー…ってシュールで笑える!電力使えばいいじゃん!又は人間が演奏すればいいじゃん!機械の奴隷になる人間たちも可笑しかった。
械が人間に取って代わる系だと「マトリックス」「ターミネーター」「地球へ(テラへ)」とか(古い…)?でもそういうウェットな感覚じゃない。現実として掃除機ロボはあるし、自動車も運転手不要になる未来が近そうだし。じゃあ人間って何に必要?必要とされる?とか。
音楽は最終的に作曲も演奏も機械が担うようになったなら…。私は人間万歳タイプだからな〜…人間が聴かない音楽にはあまり興味が湧かないかも。でもこういう作品を必死で作って上演する人間がいることが楽しかった。配布パンフにゾンビ音楽史付き(笑)。初日は満席に近い様子。約75分。
満足度★★★★★
無題1654(15-343)
19:30の回(曇)。
18:40会場着、所々に水溜り、校庭に受付テント、校舎内1-1が待合室。19:00~40番ずつ入場、元体育館のようで天井が高い。ベンチシート2列、あとは椅子席。
舞台は下手に不思議な装置(12機)、その奥に何かあるのか汚れた布で覆われています。上手には特大の部屋か家か(のような)があり、中に鶏がいる。
19:30前説(アナウンス、日本語と英語)、19:35開演~20:50終演。
ここは2回目(ナイゲン...2015/10)。左藤さん(8作目)と中村さん(2作目)が出ていらっしゃるので観に来ました。
奇怪な演奏会のような盆踊りのような、マシーンの演奏と鶏、催眠効果がありそうだが悪夢に襲われそうな、脈々と続くゾンビのミレニウム、ひたすら単調な音が鳴り、掃除機は虫のように床下から這い出てて薄闇の中を動き回る、段のあるバームクーヘンに似たやぐらにいたカニ星人みたいな人物は何だろう、といったところでしょうか。
非生命体のマシーンとゾンビ。鶏と少年(?)、連れはカナリアのようなものか?
とてもヘンテコリンなものですが、その分たくさんの刺激を受けました。「オペラ」というからにはお話になっているのでしょうが、会話がないので、そのあたりはさっぱり…。
刺激に★5つ。