女の平和 公演情報 女の平和」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    日本劇団協議会 『女の平和』
    日本の演劇人を育てるプロジェクト「女の平和」、史実改変ユートピア的戯曲に、「南総里見八犬伝」ラストの平和な房州を連想。戦争とセックスの関連を陽性・コミカルに出すアプローチは今なお新鮮。コロス劇・会話劇・ミュージカルの混在は、最初把握しにくいが観終われば気にならず。

    日本の演劇人を育てるプロジェクト「女の平和」、育成対象とはいえ主演女優があまり舞台上で強く見えなかったのが違和感。最初はコロス劇風だったので、余計に。途中のシーンのように、会話劇主体ならそれほどでもなかったのかなあ。原点を、もっとアレンジして現代劇として遊んでもよかったと思う。

    日本の演劇人を育てるプロジェクト「女の平和」、戯曲としては、シジババの出番が多いのが最初意外だったが、展開を見て納得。距離が若者より近くて接触しやすく、物語を動かせる。その分若い衆の、積極的な丁々発止の攻防戦(初期ガメラ映画的な)を見たかった気も。

    日本の演劇人を育てるプロジェクト「女の平和」、舞台と観客を「同時代」と想定していたと思うが、あの作りなら、「古代ギリシャ」舞台と「現代日本」観客と想定した方が、むしろ観客は受け入れやすいと思う(ミュージカル「はだしのゲン」のように)。単純に受け入れられる文化の差ではないはず。

    日本の演劇人を育てるプロジェクト「女の平和」、「戦争」と「セックス」という、現代日本では表舞台から隠したがる題材を全面に押し出しているからこそ、むしろ現代日本の観客に、困惑と笑いを併せて問題提起できる戯曲だと思うのです。クセックACT向き?

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