招かれざる客 公演情報 招かれざる客」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    招かれざる会場係
    タイトルに掛けて、ふざけてみましたが、実は相当へこんでいます。

    青年座は、創立から、亡父も応援していた老舗劇団で、この劇団の役者力と、舞台スタッフ力には、いつも感服するのですが、どこでも、負の要因はあるものなのか、会場スタッフが、その劇団力に、水を差す場合が、多々散見されて残念でなりません。

    今日は、3点、その負の要因がありました。

    誰も、自由席は、席番号がないところだと教えてくれないので、しばらく知らずに、指定席に友人と座っていました。その後、来る客がほとんど指定席の方ばかりで、不安になり、会場係りの男性に質問したところ、「自由席は、席番のないところです」の返答。でも、どこを見渡しても、席番のある椅子ばかり。
    「どこが自由席ですか?」と聞くと、「今、ご案内しますから」としばらく待たされた後、反対側の係員に、「そっちに二人座れますか?」と聞いて下さり、反対側に移動したら、また何人も自由席の方が、前にいらしたので、自力で、後方の自由席に行こうとしたら、「順番にご案内しますから、待って下さい」と叱られてしまいました。(笑い)

    反対側の女性係員の方が、気を利かせて、我々の席を確保してくださっていたらしく、無事、二人並んで座れましたが、危うく、離れ離れになるところでした。

    入口の係りの方が、一言、「自由席は、席番のない所」と教えてくれていれば、そして、自由席が、あんなにテンデンバラバラな配置でなければ、もっと観やすい席に座れた筈でした。そして、悪いことは重なるもので、やっと座った自由席の、すぐ近くに、座った会場係りの男性が、芝居が始まって程なく、安眠されて、その寝息で、津嘉山さんの声がよく聞こえない席になりました。(笑い)

    それと、もう一つ。開幕前から、役者が板付きでいるせいか、携帯などの注意事項がないままに、芝居が始まったために、何度も携帯が鳴っていました。

    そんなこんなで、芝居の感想の方は、ネタバレに書きます。

    とにかく、この劇団、会場スタッフ力の向上が急務です。せっかく、素晴らしい演劇を発信できる劇団が、これでは、水の泡で、役者さんもお気の毒でなりません。

    ネタバレBOX

    この芝居は、昔、シドニー・ポワチェの映画で観た気がします。

    黒人と白人の差別が今よりずっと酷かった時代の、一組のカップルと、その両親の葛藤の物語でした。

    主演の津嘉山さんが、台本と演出もされて、よくまとまった劇に仕上がっていましたが、やや場転が多すぎるきらいは感じました。

    ただ、回り舞台の転換は鮮やかで、舞台スタッフの技術は大したものだと感心はしたのですが。

    一部の役者さんに、セリフのとちりなどがあり、やや残念な点はありましたが、両親役や、神父役などの、熟練役者さんの好演で、深く考えさせられる名作になっていたと思います。

    最後は、映画とは異なり、ハッピーエンドではなく、津嘉山さんの提示された問題定義として、最近のニュース音声が流れ、差別や偏見が、今でも、世界の悲劇の根源であることを思い知らされ、感慨深い思いになりました。

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