満足度★★★★★
ある意味では、究極の物語劇
ある意味では、究極の物語演劇。
ただし、究極=最上という意味ではないけれど。
まさしく神話的な時間が流れていた。
こういう感覚になることは滅多にない。
演出は「なにもない空間」のピーター・ブルックだけに、究極的に簡素。まさに、なにもない。
観客は想像力によって、あらゆる背景を埋め合わせながら舞台を見る。
何より物語が秀逸で、単純そうな物語の中に極めて多義的な意味が含まれている。
と、ベタホメしてはいるけれど、
英語がわからない私には、その素晴らしさも半減してしまった。
簡素な演出の分、舞台に集中すべきなのに、字幕ばかり追ってしまったからだ。
また、これは個人的なことだけれど、私の隣りに座った人の鼻息や深呼吸がうるさすぎて、意識を大きく削がれたことも影響してしまった。
でも、たぶん集中して観ていたら、もっと興奮したんじゃないだろうか、、、実際はわからないけど。
※実際の満足度は星4だけど、もっと集中できていたらということで星5。