杏仁豆腐のココロ 公演情報 杏仁豆腐のココロ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    「アジアンスイーツ」と同じスズナリで鄭義信作のスイーツを。
    何年か前の「アジアンスイーツ」(鶴田まゆ、清水宏二ほか二人出演)は金久美子のために書下ろした遺作(金にとっての)の再演だったが、今回の「杏仁豆腐」は13年前の初演で演じた佳梯かこ本人による、相手役を新たにしての二人芝居。やや年齢差が気になる(佳梯氏のほうが幾分年を重ねている分、夫婦関係の設定が限られてくる)。次第にそれはそれと見えて来るが、鄭演出の「笑いをおいての、涙」への急落効果を成立させる演技面の要求に、夫役・久ヶ沢徹が必死に応えようとはしているがその分だけ夫婦関係のあうん、距離感、濃密感が出なかった嫌いがあるんじゃないか・・という風に思った。どうにか成立していたし大きな拍手をもらって良い芝居だったと思うけれど・・。
     ただ、後に明らかになる「不幸」(即ち別れの原因)を巡って、語る口が男の本音のありかを「それを口実に別れたいだけ」だとみる余地を与えていた(そう見えた)ので、これは狙いとは違うのではないかと想像する。後からそう思えて来てもそれはそれで良いが、その瞬間は本当の愛、愛ゆえに別れるという事が本当にあるならばその本当の愛が、肉感的に見えたかった。二人の(実年齢の)年の差は舞台上の夫婦関係にも影響していて、夫は最後には相手に強く出られない、という設定に見えなくなく、「愛ゆえに別れる」苦悩の深さを出すのは至難にみえた。
     しかし鄭義信の戯曲には心をさっと刷毛でさらうような、清涼感がある。ドロドロした夫婦の物語であるのに。実は二人は結局別れないのではないか、とそんな風にも見えるのは、多分戯曲の狙いではないんだろうな・・。如何に二人らしく「別れる」のか・・そのために二人は今そこでの時間を過ごしている。そして、そこには間違いなく愛がある、そんな贅沢にドラマティックな状況は、そうない。
    結論は、「愛」である。

  • 満足度★★★★

    あまり共感できず
    よくあるケースなのか私には分かりませんでした。

    ネタバレBOX

    離婚を決め、引っ越し作業をぼちぼちしている夫婦の会話から、離婚原因が明らかになる話。

    最初は夫が妻を求めなくなったことが原因のように描かれていましたが、流産が原因で性欲はあるもののセックスができなくなった妻に原因があったことが明かされました。

    流産が女性に及ぼす影響についてははかり知れず、こういうケースが多いのか稀有なのか全く想像ができません。そうではあるのですが、セックス、セックスと、うるさ過ぎました。

    久ヶ沢徹さんはうらやましいくらいにお若いですね。

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