満足度★★★★
中年デオドラント
人生の折り返し地点を過ぎると誰しも出てくる(と思う)中年の芳香。
夫婦の食卓から起こる、追いつ追われつの不条理行動の行方を追っていたら、解けない知恵の輪を力任せに解こうとしたら却ってわからなくなりそうな気配のベケット展開というか。
カップル女の発する、「違い」の言葉使いに、なんとなく野田(秀樹)の舞台を思いだし、また今回は笑いの世代的反応の違いを往々にして感じた。約2時間。
満足度★★★★
虎とだって、きっと・・・?
一方通行×2 では双方向にはならない。‘つもり’が積もり、皆やたらと何かを探し回っている。やたらと長いテーブルの不思議が明かされる‘最後の晩餐’。同時に、取り戻すべき‘未来の晩餐’の光景と受け取りたい。
満足度★★★★
誤解・間違い・行き違い/約115分
あれやこれやの行き違いが避けられない人の世への温かい眼差しが感じられる一作。
O・ヘンリの著名な短編を思い出した。
全体にやや淡白な気もするが、その淡さが味わいを生んでいる。