ジオグラフィア 公演情報 ジオグラフィア」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★★

    さすがです
    バッコスの祭を観るのは二度目です。前回公演が良かったのでまた観に行きました。
    期待にたがわぬ面白さ。わたし好みの「80年代感」と、2010年現代の誰にでも受け入れられるであろう整頓された感じとエンタメ感の、絶妙な融合。個人的にはもうちょっと役者の居住まいがガチャッとしている方が好きですが、万人受けならこのさじ加減だと思います。やっぱり、成長する劇団さんは違うな、と思いました。
    脚本、演出とも変わらぬ高レベル。伊能忠敬とはあまり関係ないかも…ですが、面白ければいいでしょう!脚本家は、突出して頭がいいか感性が鋭いかしないと、鑑賞に堪えるものは作れない、と再確認しました。
    出演者ではとにかく丹羽さん!看板役者さんのようですが、本当に素晴らしい。演技も体術も申し分なし。特に殺陣には目を見張るものがありました…と言うのは、わたしは殺陣芝居が実は苦手なのですが、この公演の殺陣、丹羽さんがからむ殺陣には見惚れてしまいました。
    わたしが演劇に求めるものは、どこまで行っても「表現」で、見た目の格好良さではない…殺陣にも、役柄の人間性やその時の感情、が乗っていないと、ただの自己満足に見えてしまいがち、なのが、丹羽さんの殺陣には、苛立ちや怒りがキレッキレの動きの中に見える気がして、エンタメとしても表現としても成立している、だから「演劇」の中で殺陣をやる意味がある。
    今作は見せ場として殺陣を多用されていましたが、プロデュース方法として成功しているように見え、感嘆しました。これならお金を払えます。

    ネタバレBOX

    ネタバレではないのですが、よく知った役者さんについて触れますと、
    鈴木美穂さん>舞台上で観るのは久しぶりでした。2列目から観ていましたが、なんていうかキレイ。殺陣を学ばれて3年とのこと、特技と言えるところまで磨いて今回披露されていました。
    松尾武志さん>役柄は合っているように思いました。段から降りるとき妙に乙女な動きなのは、役の「いい人」を表しているのか、単にご本人がそうとしか動けないのか?どちらにしても、そのままでいてほしい役者さんです。
    あ、知人ではない方ですが、盗賊団のリーダー、この方の場合、演技ではなくご本人の不器用さ(未熟さ?)が見て取れました。演出家が上手に使っていたとは思うのですが、セリフを喋られるたびこちらがハラハラする感じでした。

このページのQRコードです。

拡大