『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆ 公演情報 『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★★

    秀作
    青山円形劇場での初演も見ていますが、
    この作品はてがみ座の「地を渡る舟」と同様に、
    現代演劇の作品として名を残すのではないでしょうか。

    まぁ諸々意見や批評はあるでしょうが、罪と罰を現代風にアレンジし、かつ欲望、渇望、後悔、疑念、人間のもつ様々な一面を見事に表現していると感じました。
    多少時代が変わっても、戯曲としての力が十分に備わった作品だと思います。

  • 満足度★★★★

    観客の心に複雑な余韻を残す秀作
    青山円形劇場での初演を観ていたので
    真新しいモノ、驚くモノ、には出会えませんでしたが
    作品としての面白さ、
    今回特に(?)笑いの色(喜劇色)を強めて、
    現実の悲劇的な物事との対比、
    物語の締め方との対比、
    という意味で観客の心に
    「ただ悲しい」などの単純な気持ちとは違う
    複雑な余韻を「あとあと」残す事になる秀作かと思いました。

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ 初演の青山円形劇場(囲み舞台)に対して、
      シアタートラムでどう挑むかと思ったら、
      対面舞台(かつ円形)という
      初演での観客席1面に近い形を取った事に、
      「新しい挑戦はないか」とちょっと肩透かしをくらった感じでした。

    ・ しかし、シアタートラムを使う事での
      演出面(照明/音響など)での強化、
      物語として(初演も同様だったかも知れませんが)、
      悲劇的な物事の重なりである物語の本筋に対して、
      舞台上の表現は喜劇と言って良いぐらいに
      笑いの絶えないお芝居として見せてくれた面などが
      物語の影の部分、ラストに対しての
      強い対比となって面白く観劇出来たかと思います。
      (笑えば笑うほど、事実面では悲しい、という・・・)

    ・ 各登場人物の「語り」の場面に
      今回特に力を入れていたような気がします。

    ・ ラスト近くの母親が自転車でグルグルと
      川沿いを走るシーン、
      母親は自転車で狭い舞台を回りながらも
      表情その他で演技を続けるという難しい場面でしたが
      腫れ物が落ちたようなすっきりした気持ちと
      まだ何か抱えるものがあるか?と思わせるような表情など、
      見事に演じて見せたと思います。

      初演でも気になりましたが、ラスト、倒れた自転車、
      あの時母親は息子の後を追ったのか、
      あるいは別の何かの展開を迎えた(ガンにより倒れたなど)のか、
      など、余韻が深いなあ、と改めて思いました。
  • 満足度★★★★

    フライヤーの図柄に納得。
    ぐっと引き込まれる作品。
    受賞歴があるのも納得。
    初演が円形劇場だった名残を感じる演出。
    照明がとても効果的できれい。床の灯りの作り方が美しい。
    映像も併用されているが、しつこくなくて丁度いい。
    大神くんの役どころも、美慎くんの役どころも、はつらつとしていて、そして切ない。

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