さんかくのたね 公演情報 さんかくのたね」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★★

    優しく、刺さる
    深いモラトリアムの沼に嵌まり込んでしまった主人公、虚弱体質で引っ込み思案なヒロインと子離れできない母親らが、農業体験での出会いや事件を通じて成長する話。
    いくつもの親子関係が出てきて、それぞれ問題を抱えてはいるものの、どれも開いてみればひたすらに温かく優しい。そして親子関係が縦糸であるとするならば、優しいが上手く表現できない親、親を思うが上手く動けない子供をあるべき方向に後押しする仲間の存在が、物語の横糸であろうか。
    優しい台詞を次々に投げ込んでくる脚本が秀逸。甘すぎると感じるか、その甘味を糧に元気をもらうかは人それぞれであろうが、親や仲間の有り難みを感じたことのある人、モラトリアムを拗らせた経験のある人の心には、深く刺さったと思う。
    一言で言うと「泣ける」のだが、別に傷口に塩を擦り込むようなテクニックを使っているわけではなく自然に、登場人物と一緒に泣けるようにできているのが良い。
    本物の土を入れたセットも良かったが、劇場の構造上、席によっては見づらかったかもしれない。

  • 満足度★★★★

    鑑賞しました
    学生の頃は知り合いが劇団員だったので見ていましたが20年ぶりに鑑賞させて頂きました。社会人の自分にも非常に実感のあるセリフが多かったように感じました。また演劇の熱さを感じてまた頑張ろうという気持ちにさせてもらいました。皆さんの活躍を祈念しています。ありがとうございました。

  • 満足度★★★★★

    劇場内に、本物の農家が!?
    21日19時の回観に行って来ました。
    事前情報を全く確認せず、劇場に突撃しました。
    客席に入ったら、目の前に本物の農家の光景があって、その本気度の高さに感心しました。

    ネタバレBOX

    本物の土を使っている作品なので、アレルギーや土ぼこりが苦手な方はマスク持参(スタッフさんに言えば、マスクを貰える)推奨です。
    (ただし、それほど埃が立つような演出は有りませんでしたが…。)

    上手側にある農家の作業小屋に置かれている小道具が、本当に農家で使うようなものばかりで、
    「何でこんな事知ってるの?」
    と言う位の気合いの入り方でした。

    また、畑で作物を育てる場面では、本物のサツマイモの苗を植えてるし…。
    (しかも収穫する場面では、ちゃんと成長したサツマイモを使っている!)

    ただ、
    「農業って楽しいよ!」
    と言う内容の作品だったら、自分の中での評価は低かったです。
    農家の人達が持っている作物を育てる事の意義や生きがい。苦悩等を、キチッと100分の公演時間内に盛り込んでくれていた事が、評価を高くしたポイントだと言えます。

    とにかく、本気度が高い作品だったと言えます。

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