阿房列車 公演情報 阿房列車」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★

    笑わせ方が強引な箇所も/約85分
    小津映画で老夫婦が列車で語らうシーンがあったとして、それを85分に引き延ばしたような駄弁劇。
    老夫婦が主役の、力の抜けきった駄弁芝居は他にない味わいがあり、穏やかな心持ちで楽しく鑑賞したものの、平田オリザ脚本特有の強引で安直なウケ狙いが随所に見られ、ややうるさくも感じられた。
    老夫婦の奥さんのアクの強いキャラクターも、こののどかな駄弁芝居には馴染まず、悪目立ちしてしまっている。

  • 満足度★★★★

    いつものように
    日常と非日常

    ネタバレBOX

    男はちょこちょこ歩き、女はすり足という様式で入場。長椅子に座った女と立ったままの男との会話から始まりましたが、まるで駅のベンチ回りの情景のように見え、列車内と気付くまでには時間が掛かりました。

    と言う訳で、男が一生懸命不思議がっていましたが、下手にはけて上手から戻って来ることの不思議さに気付くのも遅くなりました。そして、遅ればせながらこの世のことではないと理解できました。

    松田正隆氏の『月の岬』でも下手にはけて上手から出てくる不思議なシーンがありましたが、『阿房列車』の方が先でしたね。

    会話の内容は、人の集まる場所に録音装置を置いて何でもない会話を収集し、選りすぐりを再現したかのようないつもの感じでした。

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