第6回せんがわ劇場演劇コンクール 公演情報 第6回せんがわ劇場演劇コンクール」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい芝居...しかも無料!
    今年からだろうか、全公演を観るという前提で、座席指定券(全公演同じ席)を配付していた(枚数限定)。これは有難かった。そしてオーディエンス賞の投票権まで付いている。

    仙川駅を利用するのは、この劇場公演とこのコンクールの時だけ、といっても過言ではない。だからこのコンクールの公演と公演の間の時間にせんがわの街を散策している。この駅を中心に整備された小道を歩くとスーパーや商店が横並びで共存している。
    自分の生活・居住空間と違う2日間を楽しんだ。

    コンクール参加公演は別に記載したが、概要は次のとおり(ネタバレ)。

    ネタバレBOX

    オーストラ・マコンドー
    「月に吼えろ」
    せんがわの街をイメージした普遍的な芝居。
    人情と生活の板ばさみを描いたわかり易い内容である。

    集団たま
    「尖ったものは、みんなそこに置いてください。」
    コンビニの前にいる犬の目から見た世界感(観)。
    その独特な描き方がシュールであった。

    劇団しようよ
    「こんな気持ちになるなんて」
    人体内旅行ということらしいが、そうとう想像力を膨らませないと理解が難しかった。イメージの世界をさらにデフォルメしているかのようだ。

    chon-muop
    「○口なし」
    死後の世界...迷宮の中で生前の行いを語り合う、もしくは吐露するような話。有名な哲学者・サルトルの戯曲「出口なし」が着想とか。緊密度のある空間が良かった。

    LiveUpCapsuies
    「ふみ」
    自分の中では一番物語らしく、好感を持っている。明治文豪の与謝野鉄幹・晶子の馴初め、その後、島村抱月との批評合戦...国体が観える。

    ドキドキぼーいず
    「闇」
    人を殺してみたい...その人間の潜在的意識を怖いまでに体現させる内容。舞台に持ち出される金属バットが「死へ」の象徴に観える。

    演劇は文化だと思っている。しかし、その文化の多くは東京を始めとした大都市圏に集中して活動しているだろう。そして、この演劇文化は守り発展させていかなければならない。当日パンフの館長あいさつにあるよう、「この小さな劇場のコンクールから熱いハートを持った、「全国区」へ翔ばたくような劇団が出る...」とあるが同感である。

    今後の「せんがわ劇場」ならびに「せんがわ劇場コンクール」がますます発展されるよう期待しております。
    なお、満足度の★数は、コンクール全体への期待の★であります。

このページのQRコードです。

拡大