満足度★★★
黒を観劇
千秋楽に当日券で滑り込み。通路席でしたがギリギリ観られました。
民衆の衆愚性を表す象徴的な場面、英雄3人が民衆に袋だたきに合うシーンがとても印象に残りました。
ラストの操り人形の糸が切れたような演出からの暗転はブラックな余韻を残してくれて、まさに「黒」って感じがして良かったです。
殺陣のシーンは多めですが全体的にややソフトな感じかな。
糸を使って攻撃してくる相手との攻防がめちゃくちゃ格好良くてお気に入りです。
こういう殺陣の演出は初めて観ました。
満足度★★★★★
劇団ロオル:「モノクロ 【白】」
昨日の夜、新宿シアターブラッツで、佐藤歩さんの出演されている劇団ロオルの「モノクロ」を観て参りました。
「モノクロ」は、白と黒の2つのチームに分かれての公演。
今回観に行ったのは、白チームですが、黒チームには、橘菜穂さんが出演されています。今回どうしても都合がつかず黒チームを観に行けないのが唯一残念なのですが、今日が千秋楽のこの舞台、出演者は全て女性。男性の役者さんは登場しない。
武力によって平和を得た国。戦い勝利を収めた彼女たち3人の戦死を、国は「英雄」と呼び、国に無意識の内に思考をコントロールされた国民は、彼女たち3人の戦士を、「英雄さま」と奉った。
正義の名のもとに、平和となった今も政府の名により、戦い続ける彼女たち。生きるため、大切な者を守るため、己の意思や思いを抑え国の言うままに戦い続けなければならない彼女たちをも政府は国のために人身御供にするため、国民をコントロールして【英雄さま】を「罪人」だと信じこませたその先にあるものはなんだったのか?国にとって、国民にとって、そして彼女たちにとって、正義とは、幸せとは何であったのかを考えさせる舞台。
高橋茉由さんの千年は、家族とも思う二人を護るために、自ら政府の手先になり、命を下されるまま戦い続ける。彼女にとって正義とは、大切な者を護ること。それ故に、抱えるジレンマに葛藤し、それでも自ら選んだ自分の正義のために、心身ともにボロボロになろうとも、戦い続ける者の強さと強さゆえの脆さ、痛々しいまでの生き方を自らに科す千年の悲しみと怒りと痛みが胸に刺さって、涙が溢れる。
柴田茉莉さんの律は、千年と七生と戦士として戦いながらも、政府に対して反発も感じ、政府の名のもとに戦い続けることに一抹の疑問ももっている。彼女の正義とは、一体何だったのたろう。少なくても、自分にとって不都合だからと自分たち戦士に命じ、正義という名のもとに命を奪わせる事に疑問を持っていた律にとって、待ち受けている明日はどんな色だったのか。
佐藤歩さんの七生は、千年と律の中間、いや、二人の思考を持ち、一番冷静に状況を観て、国の思惑と自分の中にある正義のズレ、何が本当の正義なのかを一番見えていた存在ではなかったのか?
立場によって正義の定義は異なり、立場によって、ひとつの物事でも捉え方も感じ方も定義も変わる。
しかし、たったひとつはっきり言えるとしたら、正義のための戦争など、聖戦などと言うものは存在しないということ。正義とは、人の命を奪って成り立つものでも、手に入れるものでもない。血には血を、武力には武力の連鎖しか生まれないし、人の命の上に成り立つ正義も幸せもあり得ないということ。
正義と悪は背中合わせの紙一重。立場によって、見方ひとつで、白が黒に引っくり返るように、正義と悪は引っくり返る。昨日の善は今日の悪、昨日の悪は今日は善。戦争と革命も同じこと。背中合わせの紙一重。
何と戦うのか?誰と戦うのか?戦った先にあるものとは?正義とは何か?命とは?生きるとは?その先にあるもの、あるべきもの、一番大切なものは何?いろんな事を考え、心の動いた素晴らしい舞台でした。
小松原里美さんの三日月、楽して行きたい、だから有利な方に着くといいながら、最後に政府に向かって放った一言は胸がすく思いで、もしかしたら事の本質を一番客観的に見ていて、事の真実をわかっていた存在ではなかったかと思う。
そして、何よりも女性がかっこいい舞台。殺陣が本当に格好よくて、綺麗でした。久しぶりに観た、あゆさんの殺陣が格好よくて、惚れ惚れしました。
観られて良かったと心から思った素晴らしい舞台でした。
文:麻美 雪
満足度★★★★
初の『劇団ロオル』観劇
3日19時の回(白チーム)観に行って来ました。
個人的な感想ですが、フライヤーの印象から
「現代劇で、『エロイ○より愛をこめて』のような感じなのかな?」
と勝手に思い込んでいたんですが、違いましたね…。
殺陣もありましたが、かなり稽古を積まれたんでしょうね。
自分が見た回は、前半よりも後半の方がキレが有ったという印象でした。
満足度★★★★
『女』の芝居
フライヤーのイメージとかタイトルから、自分が勝手に想像していた芝居と全然違くて、そう来たか!と感じました。
ロオルのお芝居は初めて観ましたが、何故女だけの芝居が創りたいのか、とてもシッカリと伝わりました。
フェミニンで男らしい演劇。
ありがとう。
美意識
”黒”の回を観劇。とにかく美しいものを見せようという美意識に徹した舞台でした。その見かけとは違い、中身はハードで情熱的。ほとばしる熱量は出口を求め爆発寸前といった様相でした。
殺陣は随分練習したのだろうと思われます。
満足度★★★★
黒を観劇。
ちょっと台詞に頼りすぎたかなーという気もしましたが楽しめました。
ラストの糸が切れるような演出で「あ、それならいいや」と思えたのは面白いもので。
照明がとてもよかったですねー。
満足度★★
全体的に中途半端かな
まず、一言
最前列の親爺、ずっと紙をカシャカシャして五月蝿い。
それは置いといて、出演者が殆ど声を張り上げている状態で、台詞に意味を成していない。だからといって、アクションももう少しキレが欲しい。
多分、お芝居を観に行くんじゃなくて、お気に入りのアイドルを観にいく為に行く舞台なんだろうな