満足度★★★★★
濃密な時間
ひと目でウソだとわかる虚構らしい虚構。独特のリズムで放たれるマシンガンのようなセリフ。身体性の高いステージング。
象徴性の高い物語にどっぷりひたる、たった90分とは思えない濃密な時間だった。
満足度★★★
言葉のリズム感
オープニングのれお君の導入部分の言葉のリズム感は、やっぱり柿の独特な雰囲気でとても良い感じだった。
ただ、本多劇場にあの舞台だとちょっとチープな感じがして何か物足りない感じがしました。
もっと小さい舞台で、同じ作品が見たいかな。
満足度★★★
天邪鬼
俳優のフォーメーションで魅せる約90分。並外れた想像力を持つゆえ戦争利用される子供たち。想像力が善悪双方に作用し、虚実の境は常に曖昧。肉体と対照的。観客を挑発する姿勢が好き。照明が雄弁。想像力で身を守る少女たちを描いたマームとジプシー「cocoon」と重なった。
満足度★★★★
純度高めながらもキャッチー
劇団員のみの構成で、純度高めながらもキャッチー。複数の人間が同時に同じ台詞を吐く演出がやっぱり好きだ。迫力の演技とライティングも格好良かった。ただ、時折入るノイズのような演出があんまり合わない。リズムの問題なのかもしれないけど、合わないものは合わない。
満足度★★★★
演劇のパワー
「あまのじゃく」って普通に「天邪鬼」って書くんですね。
あまりにも「柿喰う客」で演りそうなタイトルだったので、
創作当て字かと思った。
それはさておき、子供のイマジネーションによる戦争の物語。
まさにタイムリーな素材。
妄想と現実が入り乱れ、結局何が現実なのか。
それとはまた無関係に、演劇の持つ「パワー」を改めて味わいました。
深谷さん産休中、現劇団員メンバーでは最後の公演ということで、
次回、新メンバーでの公演も楽しみです。
満足度★★★
「演劇」が凶器に?
中屋敷法仁さんの脚本には注目していた。演劇は想像の世界に遊ぶこともできるファンタジックなものなのだが、子どもの戦争ごっこが実際に戦争に使われ、子どもが戦闘員に差し向けられるとは。いやあ、その空想と現実の融合にまずは、脱帽です。
劇場を出た後、「ああ、もう少し舞台の世界にいられたらな」という場合と、「ああ、これが現実でなくてよかった」と現実世界に安心する場合とがある。今回は、「あれは芝居でよかった」と思いながら下北沢駅の改札をくぐり、いつもの電車に安心感さえ感じてしまったのである。
舞台上はとてもシンプル。役者の演技力を真正面にぶつけて勝負するという感じだ。出演者たちは実力派揃いで、せりふも明瞭、テンポもいい。
だが、せりふの進行がとにかく速すぎてついていくのがやっとという場面や、説明調の部分もあって気がそがれたのが残念だった。
ギャグの「不発弾」も気になった。
満足度★★★★★
皆様に是非観て頂きたい
素晴らしかったです!
小道具使わず舞台美術もシンプルに、役者さんの身体だけで見せる魅せる!
展開が速いのでついていくのに必死でしたけども。
これだけのめり込んで観られる舞台もなかなか無いと思います。
90分の舞台、終わってしまうのが惜しかった。
柿さんは皆さん演劇が大好きなんだなぁという情熱が伝わってきて好きです。
帰宅してから事前予約の特典で頂いた脚本を読んで2倍楽しい!
満足度★★★★
流石は柿喰う客さん!
黒い園児の衣装でPCとも紙芝居とも
思える空間に、言葉と肉体の動きだけで90分間威圧感のある舞台は流石。
無差別から毎回驚かせてくれます。
中屋敷さんは今回、台詞も大変な所もあり、見処であり笑どころ。
笑える部分も不思議と盛りだくさん。
永島さん、玉置さんの2面鬼です。
深谷さんが居たら
別ものになってたりして?
演劇界って戦場に宣戦布告みたいに
満足度★★★★★
演劇が楽しいと再認識しました。
「演劇」という会社の新作展示会を観ているのではと考えてしまうほどに、言葉も動きも新鮮で印象的でした。演劇とはこれまで楽しいものだと改めて教えてもらえる新発見ばかりで充実した楽しい90分間でした。お勧めです。