満足度★★★★
初。確かにミュージカル。
「学生演劇」というカテゴリーは「高校演劇」ほどには確立していないと思うが、もしその特徴があるとすれば、「やりたい事をやる」「お金目的じゃない」。・・もちろん現在活躍している在野やプロの劇団の多くもそうかも知れないが、一つには音楽にそれを感じた。 ミュージカルというジャンルをどう捉えるか、私は詳しい人間ではないが、今回の作品に流れているのは確かに「ミュージカル」のテイストだ。歌が多数挿入され、きちんと「感情の発露」の場面に歌が唄われ、基本はソロ(一人の感情)、集団で歌う場合はテーマ提示の意味合い・・というミュージカルの定式(私が勝手に考える)にそっている。それらを高い質で提供するための曲が、殆どが既存のミュージカルからの借用だという。数多あるミュージカル楽曲の中から、適した曲を選定している訳である。オケバージョンがあれば良しだが、無い場合は音質処理をしてヴォーカルを低く抑えても、日本語の歌の背後にうっすらと原曲の声が流れていたりする。この手作り感に、「使える物は何でも使う」という、学生演劇ならではの「気」を感じる。 そこにあるのはミュージカルへの愛、である。
歌唱力は一定クリアされており、何より選ばれた楽曲が良い。優れたミュージカル曲は曲が流れるだけでその状況の人間感情を詩情豊かに表現してくれるので、浸れる。そして曲負けしないだけのキャラを明確に押し出した各演技者と、恋愛感情だけを押し出しても見苦しくならない主役女性の素材と、工夫のある台本で、成功した舞台だった。
「本来形」の恋から、逸脱する線が、それも有りと思わせる必然性のある、人間の一面だと思わせる描写が出来ていた事が、脚本として優れていた点。その脇道が、徐々に破綻を来すのも自然で良い。
満足度★★★★★
月末、
初回に観てきました。
旗揚げ公演から観てきましたが、劇団の伸びが感じられる作品になっていたと思います!思うに、演出の高野さんは、ミュージカルのほうが役者や戯曲とのよい距離感がとれて得意なのではないか、とさえ思いました。
満足度★★★★★
無題1549(15-238)
13:30の回(晴、猛暑)。
13:04受付、13:08開場。前作を完売で観逃したので2作目です。13:15/13:32前説(120分)、13:35開演~15:33終演。
銀(冷)と赤(暖)、BARが舞台。ミュージカルの王道をゆくような大きな物語、キャラクターがみな際立っていて、特に主役の丸山さんは歌も芝居も見事。
「赤」を使い感情を表すタイミングが巧く、振り付けも個性的。
劇中「Starting over」のメロディが使われます。ジョンの死の少し前、1980年の曲なので高野さんが生れる前なのに、よく知っているものだと思いました。
赤いストラトに敬意を表して今日は「Fender」Tシャツで観劇。こんな言い方は失礼かもしれませんが、ちょっとみないうちにとても大きくなっていた...今日はそう感じました。
次は12月に。
満足度★★★★
くちべにきって
学生演劇はなんだか小難しくて観念的・・・みたいなものを過去に見た(ような記憶があって)ちょっと心配しながら行ったのですが、予想に反しておもしろかったです。ミュージカルは苦手なので「あ、やっぱり歌うんだ・・・」と思いましたが、演出的には良かったかなと。ただ惜しむらくは・・・