放浪記 公演情報 放浪記」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★★

    初仲間放浪記!
    目の前の仲間由紀恵さんは美しかったです。

    ネタバレBOX

    「山は高くなるほど風が強くなる。絶壁は登り始めたら下りることはできない。」

    林芙美子が成功を収めた後の最終シーンで、菊田一夫が言ったセリフが印象的でした。作家デビューした以上書き続けなければいけないという趣旨ですが、まさに放浪記を、芙美子役を受けた以上は3,000回やり続ける覚悟があるのだろうねと念を押されているようでした。

    一般客にモテないカフェシーンでは美人が災いしてしっくりきません。

    行商人のシーンは、やはり女の子がいいですね。

    腰の曲がった側転と横にゴロゴロは何とも思いませんでした。

    机のところに座ったまま右やー左のお客様ー、といった感じの森光子さんの呆けたような挨拶がどうなるのかが一番気になっていましたが、仲間由紀恵さんは舞台中央に出て普通に頭を下げ幕が下りました。
  • 満足度★★★

    今後の積み重ねに期待
    森光子のライフワークである「放浪記」を国民的女優仲間由紀恵が引き継いだ。森光子の舞台を見ていないので何とも言えないが、ちょっとさわやかすぎる?林芙美子に多少の違和感を持った。

    もっとも、この点は仲間由紀恵を後継者に選んだ時から覚悟していたものだとは思う。仲間は「新しい、パワフルな放浪記ができそう」と事前に話していたが、最初に登場したときは確かにはつらつとした感じで、日夏京子役の若村麻由美も元気いっぱいで若々しく、パワフルであるとは言える。

    だが、やはり彼女は華のある人だ。なにしろ美人だし、林芙美子の屈折した胸の内を出していくには、今後の舞台の積み重ねがものを言うのだと思う。まだ始まったばかりだし、この舞台が森光子のように人気を得て再演を繰り返し、仲間が林芙美子に近づいていくことを祈る。

    でんぐり返しの後を継いで仲間が発案したという「側転」は、多少失敗だったか。失敗したときは、万歳をするなど、アドリブであの喜びぶりをカバーしてほしかった。
    大作家になってから、年を経ての林芙美子の役作りは、若さが漂ってしまい、仲間由紀恵と言えども荷が重かったか。

    演出も新しくなっていると思うが、3時間半という長さはともかく、途中休憩が多すぎて間延びする。さらに、舞台転換時の物音がバタバタとうるさくて、とても気になった。

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