セイサン 公演情報 セイサン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 観てきた。
    いつくかの挿話が並列的に展開されていくオムニバス作品。人間の「罪」がテーマになっていて、ラストの「キリストの磔刑」へと繋がっていくのだけど、いまひとつまとまりに欠ける印象‥。一つ一つのエピソードは、それぞれ面白いのだけど、演劇的な高揚感があまり感じられないというか。

    ディテールが良いだけに、惜しいなぁと。


    上演時間:90分

  • 満足度★★★

    エピソードの収斂が…
    旗揚げ公演おめでとうございます。

    さて、本公演の感想は少し難しく、書き直しをした。
    まず第一印象は、幾つかの挿話があり、それらが関連または紡がれ太い流れになると思ったが…。自分の感性が乏しいのか、纏まりが感じられなかったのが残念である。

    挿話は、宗教をバックグラウンドにしたものか…例えば「七つの大罪」のようにも感じたが、そこから導かれる全体の物語性が見えてこない。

    ネタバレBOX

    全キャストが兵士に扮し物々しく登場…このプロローグから、オカマバー、不倫現場などの場面が次々と展開していく。これらの挿話だけを見れば面白い。脚本・演出家の岡村尚隆 氏は、描きたい話が沢山あったと思う。場面の切り出しは観せるが、公演全体を通して観た時、何を描き主張したかったのか、そこが曖昧なように感じた。想いだけが空回り…芝居は、劇団と観客のキャッチボールのようなもので、観る人がある程度分かる(全部説明すると余韻がないと思われる…感覚が難しい)ことが必要ではないだろうか。
    芝居であるが、オカマバーのシーンは傲慢、嫉妬、憤怒が、ラブホテル(不倫現場)では、強欲、色欲などが観てとれる。また演出構図としては、最後の晩餐会、十字架を背負いゴルゴダの丘へ…その挿話イメージを演出する力量は見事である。
    これだけの話がバラバラで纏まらない、収斂しないのは残念である。まず何を伝えたいのか、そのための挿話と構成があると…。
    キャストは、総じて若いと思われるが一生懸命であり好感が持てた。

    次回公演を楽しみにしております。

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