青葉の足音 公演情報 青葉の足音」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★

    自然との会話をしよう!
    これまで、小さな劇場で公演を続けてきたジャングルベル・シアターが、BIG TREE THEATERに挑戦と聞いて、うらやましくもあり、少し悔しくもあった(笑)。

    私の劇団に客演してくれた野上敦美さんが所属する劇団で、世界観や描かれる登場人物が、とても私好みなのが、このジャングルベル・シアターという劇団だ。

    大きな劇場に挑戦と言うことで、劇団的にも、大きな勝負であったろう今回の作品は、完成度が高い、とても良い作品だった。

    浅野泰徳という人が持つ、独特の世界観は、とてもドラマチック。今回も、よく笑い、泣いた。

    ストーリーが深く、ていねいに張られた伏線が、徐々にまとまっていく様は、本当に見事だった。

    偶然にも今私は、エコロジーにまつわる番組を作っている。そこで感じた「自然との距離感」や「自然との会話」の重要性は、自分の中に深く刻み込みたいと考えていた。

    そんな中、人間と自然ということがテーマになった、今回の物語。おそらく、運命(笑)。

    自然と神、そして人。とても素敵な物語だった。

    さて、私の劇団に客演してくれた野上敦美さんの今回の役、とてもはまっていて素敵だった。彼女が演じた、少し闇を抱えた女性は、物語の中で重要なポジションの人物。時に寂しく、時に熱く、大きく揺れ動く彼女の気持ちを、敦美さんはとても素直に、ていねいに演じていた気がした。

    とても彼女は、良い役に巡り会えたと思う。今後にますます期待したい。そして、いつかまたうちの劇団の芝居にも出て欲しい。

    さらに、作・演出の浅野泰徳さんとは、是非一度一緒に芝居を作りたいと思った。

  • 満足度★★★★★

    ただただ号泣…
    この劇団には、いつも涙腺が緩みっぱなし。
    人(今回は竜神やミズチも)が人を思う気持ちに、こちらまで心が動かされます。随所に散りばめられる、ほんわかしたギャグも間がいい。
    今まで、小さいハコで客をギューギュー詰めにしてきたジャンベル。
    初めてのBIG TREE THEATERで、やっとのびのび見ることができたのはうれしい。

  • 満足度★★★★

    笑えて泣ける
    思っていた以上に素晴らしい作品!(びっくり仰天!)

    川に住む龍と下水に住む蚊(みずち)と川の生態を調べる国土交通省に勤めている3人とが上手く絡み合ったお話。

    だがだがしかし、だがしかし・・・。

    それだけではありません。。

    そこに人柱伝説が関わり、物語は二重にも三重にも伏線を張り、最終的には、その伏線が見事に一つにまとまるという、優れた本です。


    だがだがしかしだがしかし・・・

    それだけではありません!

    そこかしこに笑いのネタを仕込み、観客を離しません。

    笑いって好き嫌いがあると思うけれど、ワタクシはこの手の笑いは非常に好きです。。

    それから・・・・立ってるだけで、何とも味のあるハッカイがおりました。

    感動したいと思ってるあなた!お勧めですぞ!



    公演中なので、ネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    今日こそは死のうと考えいつも橋の上から川を見つめるひとみ。

    ひとみは心に闇を持っていた。その闇とは孤独なことだ。

    来る日も来る日も、ここで朝起きて、顔を洗って会社に行って怒られてまた帰って来て、一人でご飯を食べるんだろなー。。

    と考えると生きてる意味が分からないのだ。。


    そんなひとみを見て青葉は声をかける。


    ひょんな事から、この国土交通省に勤める3人はこのひとみの部屋に上がりこんで、飲み始める。。
    そんな時、友達っていいな。。
    人と関わることっていいな。。今夜は久しぶりにゆっくり眠れそうです。。としみじみと、ひとみは思う。


    一方、蚊(みずち)はかつて自分たちが住んでいた清らかな美しい川を取り戻すために洪水を引き起こし、この村も全部流してしまおうと企む。

    その為に龍の目玉を奪い取り、闇を持った人間に隠そうとするが失敗して、青葉に隠してしまう。。


    ひとみは3人と関わるうちに闇は晴れてきたかのようになるが、3人の1人からふられ、失恋し、また闇は深くなってしまう。。


    そこで青葉は
    「ただ下を向いてぐちぐち言ってるだけじゃあダメだ!上を向いて笑ってなきゃあ。」と励ます。。
    励ましてる青葉にも当然の事ながら、過去に辛い経験を強いられることがいくつもあったのだ。

    ここで激涙!(><)


    話は遠い昔に遡り、人柱となって犠牲になった兄弟がお互いを思いやって、死んでいった経緯も語られ涙を誘う。。

    ここでのキーポイントは鈴だ。

    5日間なり続け、6日目の夜に静かに鳴り止んで死んでいった鈴と孝太。(滝涙!)



    最終的には龍と蚊と鈴と孝太が身をなげうって、洪水を止めたという、お話。



    いあいあ、聞くも涙。語るも涙。


    泣く子も黙る九龍川のお話でした。。




    追伸・・終盤にキョシン兵が出てきたのかと思ったらドラゴンでした!
    これ、ワタクシ的にはツボですねん。。



  • 満足度★★★★

    意外にも
    素直に泣けるところは泣けた。子供の純粋さはズルいw;
    かたく、粗いところも目に付いたが、舞台が広いと逆に気にならないものか。
    極端に狭いか広い方が合っているのかもしれない。

    ネタバレBOX

    ドラゴンスクリューからの4の字固めに感動。
    やっぱり殺陣は見たかったかも。
    お祭りみたいな龍のかぶりものも悪くなかったが、足さばきや演出をもっと練りこめればもっとよくなると思う。

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