『いないかもしれない 静ver.』『いないかもしれない 動ver.』 公演情報 『いないかもしれない 静ver.』『いないかもしれない 動ver.』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    【動ver.】観劇
    静の勝ち

    ネタバレBOX

    静バージョンより10分長かったのは、スクワットや壁押し運動、返してよーと近づくと別の人に投げ渡すいじめに関連した運動、それに台詞の繰り返しによるものでした。

    運動はいつものうさぎストライプと言えばそれまでですが、いつものように全く面白みを感じませんでした。
  • 満足度★★★

    静と動バージョン
    静と動の両バージョンを観ても今作は、小瀧万梨子に尽きる。
    過去にいじめられていた彼女の悲しみが手に取るように分かる。
    ここ最近の彼女の芝居の進化には驚きだ!

  • 満足度★★★★

    2バージョン、その心は。
    観賞日を変えて動ver.→静ver.順で観た。<動>は前に見たうさぎストライプ風、<静>は青年団風。主人公(小瀧万梨子)を除く同窓生と店の客が、別キャストであるばかりでなく、台詞も少し異なり、話としても別バージョンになっている。<静>をスタンダードとして観るのが判りやすい気がした。現在(若く見積もって20代前半)と、小学校高学年(回顧)という二つの時の間に、中学高校とあったはずの濃厚な時代が省かれているので、リアルに想像すると難しい面も出てくるが、生きてく上で人が「過去」とどう付き合うかがテーマになっているのには違いない。<動>を先に観たので、話を追うのに力を使い、<静>は「答え合わせ」もしくは双方の違いを確認する作業になった。<静>では飽くまで、主人公が中心にあって、謎の女の存在が彼女にどう関係するのかを注視して行くが、<動>を先に観ると、「見せ方」に凝っている分、主人公と他の人物が並列に置かれているように見えてしまった。多分、意図は主人公の話、だったはず。それには戯曲上の(誤解を招く)書かれ方もあったと思う。
    「謎」が序盤に出てきて「謎解き」を欲する緊張が最後まで芝居を引っ張るが、浮かんで来るのは小瀧演じる女性の「現在のありよう」、という事になる。いじめられていた過去があっても(言うたら小学校時代の事やろ、とは突っ込まない事にして)、今は充実した「普通の」生活を送っている風に見える。その彼女の内面に何があるのか・・特殊な何かではなく、私たちの中にもあるだろう心理規制を想起させる。「だから何だ」と一蹴しても良いが、何か大事なことがそこにあるんじゃないか(謎の女の口からその事がいかがわしい形で語られるが)と、立ち止まって考えさせるものがあった。俳優の存在感が大きい。
    2ver合わせて星四つ。

  • 満足度★★★★★

    緊張感 静ver
    昨日たまたま動verを見ることになって、すごく面白いと思ったので静verも見に行きました。両方のバージョンで役者が違うせいか、個々のキャラクターの雰囲気がかなり違っていて驚きました。(芝居が始まる第一声の雰囲気まで違うんですもの。)こっちの静バージョンは、なんていうかリアルな感じで、一つの夢を見ていたような動バージョンに比べると、ひしひしと迫る感じがありました。

    ネタバレBOX

    私はどちらかというと、動バージョンの方が好きです。キャラクターの内面の動きとか、佳奈の疎外感とかが動バージョンの方が強く表現されていて、途中数回ウルッと来ました。静バージョンも、謎の女が怖かったり、お酒をかけられた後の吉岡くんの表情がよかったりと見所が結構あるのですが、リアルなぶん生々しくて、感情がすごく自分に近い感じで、相対化できないっていうか、つまり怖かったです。怖いってことは成功してるってことだと思います、たぶん。目の前の出来事から距離を置いて泣くんじゃなくて、出来事が目の前すぎてなんかもう笑うしかないっていうか、そんな感じがしました。最後の、友ちゃんの「あっそ」のあと、佳奈と二人で笑いあうところは静バージョンの方が希望がある感じがしました。見に行ってよかったです。
  • 満足度★★★★

    動ver
    面白い。70分。

    ネタバレBOX

    バーセットでも小学校な小道具をちりばめ、小学校から抜け出せていないような空気感。だけども、ラストの佳奈(小瀧万梨子)と友子(植田ゆう希)のキャッチボール時は、初演と違って、程よい距離感があって良かった。

    佳奈の壁押し時の(押してもいい?)的な演出は、メタ的な感じ。押してる脇で楽しげに遊ぶ面々との落差が魅力的なシーンだった。

    静verもそうだけど、常連客(北村恵)の使い方が上手いなと思う。
  • 満足度★★★★★

    【静ver.】観劇
    色々想像させる小気味いい展開は素敵でした。

    ネタバレBOX

    小学校の同窓会の二次会が行われる渋谷のカフェバーが舞台。いじめっ子といじめられっ子の関係が浮かび上がったり、謎の女性の出現によって、小学校時代に起きた美術の先生が女子児童に手を出し、その兄に刺殺された事件、美術室が放火された事件のことなどが思い起こされたり、さらには今近くを騒然とさせている連続刺殺事件や雑居ビル放火事件と関係があるのかないのか、過去の事件も裏があるのではないかと考えさせる話。

    子供の頃の自分のことは覚えていないものかもしれません。いじめられっ子だった佳奈だけでなく、いじめっ子だった友子も絵を描くことが好きで美術室に入りびたっていた可能性があったことが明らかになると色々想像してしまいます。

    謎の女性は、小説家志望だった秀俊が当時書いた小説の中の少女が出現したのではないか、あるいは美術室に飾ってあった絵の中の少女が出現したのではないかなどとファンタジー的に想像しました。現実的には刺した小学生の妹なのかもしれません。

    60分という短いストーリーの中で、観た者をもやもやさせるもって行き方は実に素晴らしかったです。
  • 満足度★★★

    【動バージョン】上演時間や情報量はこちらのほうがたっぷりめ/約70分
    静バージョンに対して、こちらはチャレンジングな演出が多々盛り込まれた、うさぎストライプらしいバージョン。
    そうした演出はストーリーへの集中力をしばしば削ぐので、お話に浸りたい人には静バージョンを推奨したい。

    ただ、静バージョンにはないセリフがあったり、情報量はこちらのほうが多いです。

    ネタバレBOX

    より引きつけられるのは静バージョン。
    残念ながら、風変わりな演出のもと話が進む動バージョンでは、本作のキーパーソン「正体不明の女」の異様な存在感、言動の数々が奇抜な演出の中で埋もれてしまう。
  • 満足度★★★★★

    【静バージョン】緊張をはらんだ静けさに釣り込まれた/約60分
    いじめられっ子だったという作・演出家が作った、元いじめられっ子の話。
    それだけに、ハンパじゃない切実味がありました。

    ネタバレBOX

    そして、「正体不明の女」の恐ろしさ。。。
    「カナは全然変わってないよ」というセリフの衝撃。。。
    終盤ずっと、体がフリーズしたままでした。

    「正体不明の女」役、堀夏子さんの鬼気迫る演技には天晴れ!
  • 満足度★★★★

    おすすめ
    60分にまとめていて良いです。もうちょい観たいと思いました。主演の小瀧万梨子と正体不明を演じた堀夏子が強く残った。吉岡役の海老根理も個人的に好み。一言で言うなら『今までのうさストとはまったく違う』。良い意味でドキドキ感があります。おすすめします。

  • 満足度★★★

    静ver
    面白い。60分。

    ネタバレBOX

    佳奈(小瀧万梨子)…いじめられっこだったが母校の美術教師に。美術室に火をつけたことと向き合ってないと女から責められる。
    女(堀夏子)…佳奈らの自称同級。実際は同級の妹。美術教師と関係し、女の兄の刺殺事件に発展。自称、過去と決別した。
    友子(長野海)…いじめてたが、佳奈にはノリでやった、佳奈のためにやった的な言葉をぶつけた。
    吉岡(海老根理)…佳奈が好きで小説のモチーフにしてた。
    小田島(重岡漠)…喫茶店経営。吉岡をバイトに雇う。
    長谷川(石川彰子)…喫茶店の常連。突如、「春よ、来い」を歌った。

    初演作はDVDで動verを鑑賞したのみ。
    動(DVD)が各個の内面に照明を当てるような作りだったけど、本作は佳奈と女により焦点を当てたという印象。悪くないけど、心臓鷲づかみな感覚がほしかったかな。友子の「ノリでしょ」のシーンとか、「春よ、来い」をBGMにした女との言い合いシーンは好きだけど。
    過去との決別を強調する(結局決別できていないんじゃないかと思う)女が、屋上で待ってる的なとこは、地味に薄気味悪くてよかった。

    男といざこざしてる地味な常連がいい存在感。序盤のカラオケはウケた。全体的に笑えるのがいいけど、締めるとこをもっと締めあげてもいいかなと。

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